『アクロイド殺し』

アガサ・クリスティ『アクロイド殺し』(ハヤカワ文庫─クリスティー文庫) だーいぶ前に某氏のネタばらしエッセイを見てしまい、あららら‥だったのだが、でもそれでも充分楽しめた。実は、読むのはこれが初めてのクリスティ作品(^^;)。短い章立て、分かりや…

『羊と鋼の森』

宮下奈都『羊と鋼の森』(文春文庫) ああこれは、多くの凡人に対する“救いの書”だなと思った。人生を賭しても良しと思える何かに出会ってしまった“持たざる者”はどうすれば良いか。「こつこつ、こつこつ」「続けていく」そうなんだよね。感謝の気持ちでいっ…

『使用人探偵シズカ』

月原渉『使用人探偵シズカ 〜横濱異人館殺人事件〜』(新潮文庫nex) 表紙と帯と、辻真先さんのTwitter感想読んで購入。最初は、不気味な絵画、雰囲気ある館、「わー館シリーズっぽい?」「暗黒館や奇面館っぽい?」とわくわく読んでて。新潮文庫nexというレ…

『ねほりんぱほりん ニンゲンだもの』

『ねほりんぱほりん ニンゲンだもの』(マガジンハウス) 番組をテキスト化した部分は、動画に遠く及ばない(細かいニュアンス、端折りすぎ)けど、記録としてはまあ楽しめた。この本の真骨頂はむしろ、巻末の裏舞台レポート。人形、すごいわ〜。 “ブタモザ…

麺らいけん

塩らぁめんのお店。店主が怪我をされてしばらくお休みだったが、復活ばんざい。 ・量はやや少なめ、かな。個人的なお気に入りは「香辛麺」、また食べたい。8の付く日しか食べられない「花椒海老雲呑麺」も早く食べてみたい。・最近「朝ラー」始まる。(その…

『人間の顔は食べづらい』

白井智之『人間の顔は食べづらい』(角川文庫) うわー、クローンが出てくるからそこは予想してたけど、そっちもかあ、見事にダマされた(あれ?と思う部分がなきにしもあらずだけど)。別解にもまんまと振り回された。人間シリーズ、この先も期待。

波の花

無化調ラーメンが売りのお店。メニューは多いが、どれを食べてもハズレなし。とても繊細でバランス良い味、美味しいです。お値段は少々高め。 ・塩味のチャーシューはハムのよう。とろとろではないがとても美味しい。・メニューに応じて、麺も種類を変えてい…

『天久鷹央の推理カルテ V 神秘のセラピスト』

知念実希人『天久鷹央の推理カルテ V 神秘のセラピスト』(新潮文庫nex) 安定の(短篇集+長篇合わせて)七作目。中身は第一巻から一年も経ってないので、小鳥遊くんがたいして成長してなくても仕方ないのであった(笑)。過去作の登場人物が再登場するとこ…

『わたしのげぼく』

上野そら・作/くまくら珠美・絵『わたしのげぼく』(青雲社) こういうテーマというか、猫が上から目線というのはけっして目新しいものではないにせよ、「ゆっくりくるがよい。」で、じーんと来てしまいましたよ。 しかし、あちらへ行ったら複数の猫が「こ…

『毎日かあさん(14)』

西原理恵子『毎日かあさん(14)卒母編』(毎日新聞出版) 1巻から読んできた読者として、まずは完結おめでとう。 「卒母」って、何?と首をひねるわたし。自分とは“母”の定義が違うんだろうなあ、子どもを育てる、世話をするだけが母の仕事じゃないでしょ…

『横濱エトランゼ』

大崎梢『横濱エトランゼ』(講談社) 横浜は大好きな街。自分が神奈川出身なので土地勘もあり、でも歴史は意外と知らないことも多く勉強になった。ただ、全体的に説明が多すぎるというか、もっと視覚に訴える部分(印象に残る場面、ということかな)があって…

『満願』

米澤穂信『満願』(新潮文庫) 様々な人物、様々な舞台を自在に操って物語を構築する作者の力量のすごさよ。また、本格ミステリの醍醐味は傍点にあり、と改めて実感した次第。お気に入りは「死人宿」「関守」。怪奇な雰囲気が好きなんですな自分(笑)。

『よるのばけもの』

住野よる『よるのばけもの』(双葉社) 冒頭、かいぶつに変化してゆく描写がものすごく良かったので、大いに期待したのだが、うーむ‥自分好みの物語では無かったなあ。視野が狭い主人公でもちっとも構わないんだけど、その後ろに控える作者にはもっと広い視…

「君の膵臓をたべたい」

『装幀室のおしごと。2』

範乃秋晴『装幀室のおしごと。2 〜本の表情つくりませんか?〜』(メディアワークス文庫) 誰がラブコメ路線を走れと(笑、面白かったからいいですよ。もっとやれ)。第一章はちと間延びした印象が否めなかったが、第二章後半の緊迫感はなかなか。予想でき…

『君の膵臓をたべたい』

住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉文庫) これは素晴らしいっ。デビュー作なのか、すごいなあ。 ヒロインの造型が素晴らしい、これに尽きる。遠くない将来の死を知り、でも今は日常を生きていかなくてはならない。親は嘆くばかりで頼りにならない(これ…

「メアリと魔女の花」

『ある日うっかりPTA』

杉江松恋『ある日うっかりPTA』(KADOKAWA) 自分もPTAの経験があるので、文中の「(PTAの常識 その○○)」にはいちいち「そう!あるある!」と大きくうなずきながら読んでいた。拘束時間多いし、一所懸命やればやるほど蟻地獄のように仕事が降ってくるし…

「22年目の告白 −私が殺人犯です−」

『読書で離婚を考えた。』

円城塔+田辺青蛙『読書で離婚を考えた。』(幻冬舎) web連載中は「Yome Yome メオトドクショリレー」だったのが、またえらくカゲキな題名に(つーか別に考えてないじゃん離婚!)。せめて「。」じゃなくて「?」にすりゃよかったのに。まあたしかに連載中…

「LOGAN」

「光」

おおき屋 その2

(その1は、こちら) いつも美味しい おおき屋さん。・麺量少ない500円の「ライトくん」登場。・スープ「濃いめ」「薄め」、麺「固め」「柔らかめ」が指定できます。・野菜ラーメン登場。・一部のメニューが30円アップ(u_u。)。

のじじ その2

(その1は、こちら) 本日、四周年だそうです。おめでとうございます。限定麺は味噌入り。絶妙のバランスで美味しかった!

「無限の住人」

公開終わりそうで慌てて観に行ったが、これは傑作ですよ。 漫画が原作、斬った張ったの時代劇、(男女の違いはあれど)緋色の着物、次々出てくる豪華な敵キャラ、などどうしても「るろ剣」と比べてしまうのだけれど、アクションの見せ方は「るろ剣」、でも物…

「美しい星」

『キネマ探偵カレイドミステリー』

斜線堂有紀『キネマ探偵カレイドミステリー』(メディアワークス文庫) 「映画+ミステリ」というキーワードと、三上延さんの推薦文に惹かれて読んでみたものの‥うーむ‥。地の文のクドさに辟易とするも、それは徐々に慣れたよ。ただミステリ色は薄いし、映画…

のじじ

煮干しラーメンのお店。カウンター席しかなく、雨でも外に並ばなくちゃならず、でも美味しいよ(^^)。 食べログ「のじじ」 栃ナビ!「のじじ」 ・メニューは基本「EASY」「NORMAL」「HARD」の3種(段々に煮干し度アップ、値段もアップ)。EX-HARDもあるみ…

「3月のライオン」

前編、後編合わせて感想をば。

『装幀室のおしごと。』

範乃秋晴『装幀室のおしごと。〜本の表情つくりませんか?〜』(メディアワークス文庫) 思いがけない驚きがあったので二度読み。これは面白かった!(デビュー作でもないのに、視点がブレる箇所はいただけないが) お仕事小説としての蘊蓄は知ってる話が多…