2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『ちーちゃんは悠久の向こう』

034(小説) 日日日『ちーちゃんは悠久の向こう』(新風舎文庫) 新人賞5冠(すごいよな)、噂の高校生作家の作品。久美沙織さんの解説はものすごく気合い入ってるけど、わりと軽〜い気持ちで読み始めたら内容けっこうハードでびっくり、そしてこのラストは…

『白蛇教異端審問』

033(エッセイ) 桐野夏生『白蛇教異端審問』(文藝春秋) 赤裸々だけど責任感のある物言いがいい。「女は〜、男は〜」という書き方は好きではないが、それを差っ引いても充分面白かった。今度は桐野さんの小説も読んでみよう。 (文庫)

『水の迷宮』

032(小説) 石持浅海『水の迷宮』(カッパ・ノベルス) 奇妙な脅迫事件に端を発する魅力的な謎にわくわくし、その論理的な解明に心が震えた。警察を介入させない理由付けもよく考えられてる。ただ、映像がぼんやりとしか浮かんでこなかった(それは私の読解…

『刺繍する少女』

031(小説) 小川洋子『刺繍する少女』(角川文庫) 「美しくも恐ろしい十の「残酷物語」」と裏表紙にあったので、どんなホラーかとわくわく読み始めたが、私にとっては怖いというよりは非常に懐かしい香りのする物語だった。まるで自分が体験してきたことの…

『スイス時計の謎』

030(小説) 有栖川有栖『スイス時計の謎』(講談社ノベルス) 有栖川さんの書く倒叙物は結構好き(「シャイロックの密室」)。話題の表題作は、本文中にもあるように『ローマ帽子の謎』を彷佛とさせた。時計一つでよくぞここまでのロジックの冴え。 (文庫)

『毎日かあさん(2)お入学編』

029(コミック) 西原理恵子『毎日かあさん(2)お入学編』(毎日新聞社) 名著ふたたび。笑って泣いて、この本読んでる間は忙しいったらありゃしない。自分も男の子と女の子の母親なので余計にツボにはまりまくり。