2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『半熟作家と“文学少女”な編集者』

017 野村美月『半熟作家と“文学少女”な編集者』(ファミ通文庫) 主人公のキャラはあまり好きになれなかったけど、全体は明るく軽いコメディータッチなので、さくさく読めました。遠子先輩は社会人になっても遠子先輩のままで、それはうれしかったな。以下、…

『叫びと祈り』

016 梓崎優『叫びと祈り』(東京創元社) なるほどこれは上手いや。その人ならではの動機が浮かび上がるところは、鳥肌もの。名探偵は地味でもべつに構わないんだけど、あまりに透明というか、物語に埋没しちゃってたのはちと物足りなかったかな。

『さよならドビュッシー』

015 中山七里『さよならドビュッシー』(宝島社文庫) ドビュッシーというよりはショパンですな、たいへん派手な物語。でも面白かったよ。結末はこう来るだろうというのは予測できたけど、そうなった裏付けがきちんと書かれていたのがマル。演奏シーンの描写…