2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『押入れのちよ』

039(小説)荻原浩『押入れのちよ』(新潮社) 題名と装幀に惹かれた一冊。どこかしら必ずポジティブなのがこの著者の作風なのかな。胸に迫る暖かさあり、ゲラゲラ声出して笑っちゃうおかしさあり。「ちよ萌え」だー(笑)。 (文庫)

「ゲド戦記」

絵はすごく好き。特にラストの竜のあたりは鳥肌もの。 精神的な父親殺しと、実際に殺すのとでは、天と地ほども差があるだろうに。そこが一番引っ掛かった。ストーリーが、のめり込めるかなと思うといったん途切れ、なんだかその繰り返し。絵と同様、もっとシ…

『気分は名探偵』

038(小説)我孫子武丸・有栖川有栖・霧舎巧・貫井徳郎・法月綸太郎・麻耶雄嵩『気分は名探偵』(徳間書店) 犯人当ては全敗だった(涙)が、とっても楽しめた。定期的にこういう企画本、出してほしいなあ。六編の中では「犯人当てという枠の中でこんなこと…

『黒のトリビア』

037(実用書)新潮社事件取材班『黒のトリビア』(新潮文庫) 現実の事件やら法律やらにはさほど興味もなく疎い私だが、この本は面白かった。脳内では中江真司さんのナレーションと「へぇ〜」が常に鳴り響いていた(笑)。一番印象に残っているのは「ガソリ…

『人形月』

036(写真集)恋月姫『人形月』(小学館) 自分の買ったのはフィギュア付きの特装版。本物のお人形は高くて一生買えないだろうから、手が届く範囲のフィギュアを思いきって入手。さあ、お洋服を作ってやらなくちゃ。着物もいいなあ。『人形姫』『震える目蓋…

『安野光雅のいかれたカバン』

035(絵本)安野光雅『安野光雅のいかれたカバン』(世界文化社) 突然出てきた、30年以上も前の自分の絵。本文中では、30年前の自分と今の自分とがこの絵を肴にのらりくらりと会話をしているが、彼らに代わって何の挿絵として描かれた絵なのか推理してみる…

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』

034(小説)リリー・フランキー『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(扶桑社) 小説というより自叙伝?ノンフィクション? でも、タレント本だからサラッと読めちゃうかなと、なめてかかったらとんでもなかった。子どもの立場、母親の立場、両方分…