2011-01-01から1年間の記事一覧
清水玲子『秘密(10)』(ジェッツコミックス) BL的展開はあまり趣味ではないのですが、「青木に殺されたい」にすべてがフッ飛びました。うわーうわー。
三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 栞子さんと奇妙な客人たち』(メディアワークス文庫) うわああ、これは面白いっ! 可憐な絵表紙に以前から惹かれていて、我孫子武丸さんが「全然ラノベじゃなかった。創元とかで出てても全然おかしくない上質のミステリ。…
(映画館にて鑑賞 020)
(DVDにて鑑賞 019)
(映画館にて鑑賞 018)
森博嗣『ヴォイド・シェイパ』(中央公論新社) 装幀と題名から「スカイ・クロラっぽい話?(わくわく)」と店頭でぱら見したら、え、時代小説?森さんが剣豪小説?? 頭上に「?」が乱舞しました。 スカイ・クロラシリーズはとてもハマったのですが、こちら…
面白かったけど、すごく分かりやすいオチ(わざと分かりやすく作ったんでしょうけど)。よーく考えると、つじつまの合わない部分もあるかな。 (ストーリーばらします、ここから)・最初に子どもの絵がちらっと映った時点で「なぐった。」の文字が見えたので…
綾辻さんが講演会で「断固、支持したい」とおっしゃっていた番組。まずはTVドラマの方を視聴。ドラマと云っても「フェイク・ドキュメンタリー」ものなんで、本当は「深夜になんとなくテレビをつけたらやってて、ドキュメンタリーだと思って最後まで見ちゃっ…
おお、三作見た中で一番上手くまとまっていたような。腑に落ちない点もあることはあったんですが。 (ストーリーばらします、ここから)・被害者だと思ってた人が実は加害者、と云う反転がピタリ!と決まっていて、拍手。間に挟み込まれた専門家の話(本物)…
野村美月『“夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2)』(ファミ通文庫) おお、なかなかいいじゃんこのシリーズ。前の“文学少女”に比べると、ストーリー運びもキャラ設定も、無理なくこなれてきた感じ。ヒカルが最初なかなか動かなかった理由も なるほどと思え…
感想は、前項「モールス」にあわせて書きました。 (DVDにて鑑賞 014)
(映画館にて鑑賞 013)
043 フェルディナント・フォン・シーラッハ『犯罪』(東京創元社) 人の数だけ物語がある。小説の中の“事実”を淡々と積み上げているだけに見えるのに、それで突拍子もない展開をしっかり納得させてしまうから凄いなあ。意外な結末とは少し違うが、11の短篇そ…
042 西原理恵子『毎日かあさん(8)いがいが反抗期編』(毎日新聞社) どこが反抗期?ぜんぜんたいしたことないじゃん。いい息子さんに育ってますよ、サイバラさん。
041 宮部みゆき『チヨ子』(光文社文庫) いきなりの文庫化に、拍手! 庶民を書かせると本当にうまいなあ。噂好きのうっとうしいおばちゃんとか、なかなか本題に入ってくれない依頼人とか。それぞれの短編の感想は、多少ネタばらしを含むので↓
040 石持浅海『ブック・ジャングル』(文藝春秋) こういう話の舞台に「図書館」を持ってくるところが、ミスマッチというか、その思いつきにまず拍手。次から次へと出てくる緊迫した局面、主人公らと犯人の駆け引きは、すごく考えられていて面白かった。地獄…
039 倉知淳『こめぐら』(東京創元社) おバカな話ばっかり(笑)、でもそれもいいじゃん。ひとつSF(?)が入ってたのにはびっくりしたけど。猫丸先輩の登場は嬉しかったなあ。
038 窪美澄『ふがいない僕は空を見た』(新潮社) ふがいない、小さな人々の話が、いつの間にかしんしんと胸にしみわたる。ほのかに暖かいところもいいと思った。「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」が、イタいけど好きだなあ。 ‥と初読のときは思ったが、「世界ヲ覆フ蜘…
037 小野不由美『ゴーストハント(5)鮮血の迷宮』(メディアファクトリー) 怖いとの前評判は耳にしていたが、なるほど血まみれやね。「浦戸」の名前に、暗黒館を思い出してニンマリ(こちらが先なんですけどね)。でも、なにも不自然な増築を繰り返さなく…
すごく丁寧に作られているなと思った。少年と少女の微妙な感情のぶつかり合いやすれ違いが、セリフ・表情とも過不足なくうまく描かれていたなあと。ただ、たとえば冒頭、主人公が歩くシーン、ただまっすぐ姿勢よく歩いていくだけで、面白みがないんだよね。…
036 井上純一『中国嫁日記』(エンターブレイン) これは面白い! 絵もうまいし、ほのぼの〜としてて、読んでてほんとにナゴミます。 (ダンナさんの「希有馬」名義のブログ(本職のほう)も見たけど、‥うわ、ほんとに裸の女の子のフィギュアばっかり。“陰●…
035 田山花袋(写真:藤巻徹也)『少女病』(青山出版社) 本のコンセプトはいいと思う。小説も、ラストが鮮烈でよかった。モデルの女の子は、見た目が大人っぽすぎて、イマイチ好みでないなあ。
034 平山夢明『ダイナー』(ポプラ社) 平山節、全開。でも平山さんはミステリの人ではないんだなあ。ボンベロの過去とか、組織の裏切者は誰なのかとか、その辺に「わ、そうだったのか」的展開があるともっと私好みだったのだが、無い物ねだりをしちゃいけま…
033 倉知淳『なぎなた』(東京創元社) ミステリのネタ的には小さくても、それを膨らませて一篇の小説に仕立て上げる小説技術の素晴らしさ。語り口が少々くどい箇所が無きにしもあらずだが、それでも大変楽しく読みました。猫好きには特におススメ。
032 べつやく れい『ひとみしり道』(メディアファクトリー) ひとみしりは、あんな派手な服は着ないと思う(笑)。絵はもちろんのこと、自筆の字がとてもうまいところを見習いたい。
031 べつやく れい『ココロミくん』(アスペクト) よくこんな「どーでもいいけどちょっとおかしい」企画を次々と思いつくなあ。初めて読んだ「たこウインナーの回」が収録されていて、うれしい。でも「べつやくメソッド」は次巻だったか。べつやくさんご本…
030 大崎梢『夏のくじら』(文春文庫) メインの彼女探しはもちろんのこと、主人公が写真に見入るシーンひとつ取っても、ミステリ者がうれしくなっちゃう匂いがそこここにあって、うれしかった。よさこい、私も踊ってみたいなあ。 表紙絵は、児童書っぽい単…
029 我孫子武丸『警視庁特捜班ドットジェイピー』(光文社文庫) それぞれのキャラが立ってて、面白かった。キューティーイエローの、見かけに似合わぬしたたかさが好きだなあ(笑、ギャップがあるのが面白い)。表紙の絵は、それぞれの愛称まんまの色の衣装…
028 小野不由美『ゴーストハント(4)死霊遊戯』(メディアファクトリー) 今までで一番、一気に読めました(手に汗握ったお陰で、表紙が見事に変色(笑)。え、背表紙にも加工があったのか)。怪異の現象は、麻衣の夢と絡めて説明されるので分かりやすいし…
027 小野不由美『ゴーストハント(3)乙女ノ祈リ』(メディアファクトリー) 旧怪談に新怪談に枯れ尾花? なかなか話が進まないので、読むテンションやや下降気味。でも終盤の鎌が出てくるところは怖かったー。猫になったり犬になったり(笑)の麻衣の口調は…