2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『花まんま』

059(小説) 朱川湊人『花まんま』(文藝春秋) 涙がせり上がってくるもの、じっとりと重いもの、短篇それぞれに異なるカラーがあるものの、共通してどこかしら懐かしさを感じさせるのがこの著者の特長。お気に入りは「トカビの夜」「摩訶不思議」。朱川さん…

「箪笥」

「号泣ホラー」なんてキャッチコピーが付いているけど、号泣はしませんでした(笑)。ホラー‥たしかに怖いシーンもあったけど、ジャケットのこの写真が一番血まみれ、中身はそれほどでも(もっとも、身近にああいう箪笥があったら、心穏やかではいられないだ…

『本格ミステリ05』

057(小説) 本格ミステリ作家クラブ編『本格ミステリ05』(講談社ノベルス) 特に印象深かったのは、以下の五篇。「黄昏時に鬼たちは」山口雅也 ミスリードにまんまと嵌った。私の好きなタイプの本格。「雲の南」柳広司 短いところが美しい。「二つの鍵」三…

『晴れた日は図書館へいこう』

058(小説) 緑川聖司『晴れた日は図書館へいこう』(小峰書店) 読書っていいな、図書館ってステキなところだなと思わせてくれる作品。司書の美弥子さんの子どもへの接し方がとても上手で、親の立場の私が読んでも学ぶところが大きかった。

『死体の冷めないうちに』

056(小説) 芦辺拓『死体の冷めないうちに』(双葉文庫) どれもトリックがとても面白かった。警察のダメダメぶりも、案外シャレにならないかも。

「姑獲鳥の夏」

個人的には「姑獲鳥の夏」より「魍魎の匣」を映像で観たいので、続編製作の企画がポシャらない程度にはヒットしてもらわないと困るのだ(笑)。でも、ヒットの鍵は「原作ファン以外の人がどれだけ多く観てくれるか」にかかっているような気がするので、うー…

『ルート225』

055(小説) 藤野千夜『ルート225』(新潮文庫) へえ、そういう終わりかたなんだとちょっとびっくり。大人向けの他の作品も今度読んでみようかな。

「ニライカナイからの手紙」

「主演の蒼井優がウチナンチュに見えてくる。」中江裕二(「ホテル・ハイビスカス」監督)推薦の言葉を頼りに、たいした予備知識もないまま観に行ったらば‥ 泣いたよ〜。観客みんな泣いてたかも(っても10人くらいしかいなかった(寂))。 ストーリーは、充…

「ABC」殺人事件

054(小説) アンソロジー『「ABC」殺人事件』(講談社文庫) 有栖川・恩田・加納・貫井・法月という豪華ラインナップは読みごたえあり。どの作品を好きかは、ミステリのどういう部分も面白いと思うかで個々に意見が分かれるんじゃないかな。私のイチオシは…