2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「武士の一分」

想像していたより、ずっと良かった。 キムタクは、芝居の緩急がうまいなあ。前半のほのぼのとした日常は、スマスマの時代劇コントみたいではあるんだけど(笑)、前半のくだけた雰囲気があったからこそ、後半、妻の所業を知っての葛藤、上役に刃を向けるに至…

『少年少女漂流記』

023(漫画)古屋×乙一×兎丸『少年少女漂流記』(集英社) 古屋さんの漫画は好きだけれど、この物語はぜひとも乙一さんの小説で読みたいっ。水没する学校とか蟻で作られた画像とか、文章でどう表現してくれるのか、楽しみなんだけどなあ。

『かもめ食堂』

022(小説)群ようこ『かもめ食堂』(幻冬舎) 映画の企画がまずあって、それから書き下ろした物語だそうで。さらっと読めるけど、情景描写がもっとあっても良かったんじゃないかと。前半が面白かったなあ、「オロロキマシタ」のあたり。

『失われた町』

021(小説)三崎亜記『失われた町』(集英社) まずはプロローグでめげないで、がんばって読み進めてね(笑)。最後まで読むと、冒頭の意味が鮮明に分かるから。得体の知れないものに対する恐怖を前面に出せばホラーに、町の消失から人々を守る戦いを詳細に…

「青空のゆくえ」

高橋くんばかりがなぜモテる(笑)。 女の子の群像劇は個人的にツボなはずなんだけど、うーんこれはもう一息。バスケ部の女子キャプテンと、言葉が粗野な女の子の外見が似てて、黙ってるとどっちがどっちなんだか、途中までよく分からなかったり。 多部未華…

『間宮兄弟』

020(小説)江國香織『間宮兄弟』(小学館) 江國さんというと恋愛小説のイメージがあるが、本書の主人公は恋愛にちっとも縁のない男兄弟。なので、彼らのことを描いた部分はまっさらな白、彼らを取りまく女性たちの恋愛模様を描いた部分にぺたぺた色がつい…

「世界最速のインディアン」

なんでこんなにいい映画があっという間に公開終了?もったいない。邦題はまんまじゃなくて、意訳したほうが良かったんじゃないかな。 とにかく全力で、自分のやれることを全てやった人が夢を叶えることができるんだ、と強く感じました。「田舎のじいさんが無…

『幸福な食卓』

019(小説)瀬尾まいこ『幸福な食卓』(講談社) 複雑な状況にある家族なんだけど、主人公を取りまく人々が基本的にみんなとっても優しいので、それが嬉しくもありちょっと物足りなくもあり。合唱の練習シーンは心がひりひり痛んだが、でもそのせいで交流会…

「時をかける少女」

コンセントピックスの「顔」という歌が昔あった(「君はとてもいいひとだけど、顔がキライ」ってやつ)が、まさにあの心境。ファンの方ゴメンなさい、最初に謝っておきます。 必死に「かける」主人公には思いっきり感情移入できたし(主役の声優さん良かった…

『本格推理委員会』

018(小説)日向まさみち『本格推理委員会』(角川文庫) 取ってつけたようなドタバタ、必然性のないキャラ設定、これはちょっとつらいなあと最初は思ったが、どっこい後半はなかなか。本格推理と呼ぶには伏線が弱いけど、伯父さんの事件の真相あたりはけっ…

「ピクニックの準備」

映画ではないんだけど、cinemaカテゴリに入れときます。本編のオマケ扱いではもったいないくらい、完成度の高い短編集。9編それぞれに個性があり、キャラも活かされていて見ごたえあり。ただ、本編のネタバレっぽいところもあるので、本編を観てから(または…

「かもめ食堂」

おいしい和食がもりもり食べたくなります。元気が出る映画。大好き。 (映画館にて鑑賞)

『非・バランス』

017(小説)魚住直子『非・バランス』(講談社文庫) うわあ、これは私のために書かれた物語だ。気持ち、すごく分かるし、そうだよ大人になってもやっぱり大変なんだよね。 これも映画化されてたのか‥と検索してみたら、小日向文世が女役やってたあれですか…

『アルゼンチンババア』

016(小説)よしもとばなな『アルゼンチンババア』(幻冬舎文庫) すごい題名だが(笑)、太陽のように暖かく、清らかな水のように心を洗ってくれる、そんな小説。ばななさんはやっぱりすごいなあ。 ちなみに私が読んだのは単行本。ページの左側が英訳だった…