2014-01-01から1年間の記事一覧
三上延『ビブリア古書堂の事件手帖(6) 栞子さんと巡るさだめ』(メディアワークス文庫) 冒頭で書かれているにも関わらず、終盤の展開にドキドキ釘付け。大輔くんよくやった。一巻最初の物語が絡んでくるのだから、構成も最初から考えられていたのね、お見事…
西原理恵子『毎日かあさん(11)息子国外逃亡編』(毎日新聞社) 目標達成のために目一杯頑張った息子さんに、拍手。海の向こうでたくさん貯金していらっしゃい。他、特に好きな回は「25年前に自分の娘に絵の具を」と「マリちゃんへの貢ぎ物」。
吾妻ひでお『アル中病棟 失踪日記2』(イースト・プレス) 『失踪日記』は発売後すぐに買って読んだのだが、こちらは「アル中‥ま、いっか」って感じでスルーしてたんだけど、今回読んでみたら‥やっぱすごかった。自分の凄絶な体験を作家の目で観察する、そ…
吾妻ひでお『カオスノート』(イースト・プレス) これはすごい。傑作。1コマにこめられた奇想たるや。一気に読まずにちまちま小出しにして、その豊かな創作を噛みしめるべし。
自分は湘南生まれの湘南育ち、おまけに原作をリアルタイムで読んでて、最後のほうなんかぼろ泣きしたクチなので、今回の映画化、まあ一応押さえておこうと映画館に行きましたが‥。いや、役者に罪はないと思うよ。だけど、どーーー頑張っても、能年ちゃんも三…
久々すぎて笑っちゃいますが、最近目に留まる本が多いもので。 いやもうどうしましょ。怖いんだけど好きだわー。 題名も装幀もいい感じ。イラストはヒグチユウコさん。 いずれも廣済堂文庫。黒はまだいいけど、白はこれ、怖すぎるでしょ。 目が、目が〜〜。 …
これは良かった!役者さんたちもいいし(長塚京三はちとイメージ違かったけど)、一本の映画としてとてもまとまっていた印象。ストーリーは「えー、現実にこんなことアリなの?」な部分がなきにしもあらずだったけど、原作は実体験が元なの?うわー。次男役…
深夜ドラマならこのユルさも面白いんだけど、スクリーンで同じことをやられちゃうとちょっと辛いなあ。もうちょっと盛ってよ、編集してよって感じ。佐藤二朗ひとり芝居長過ぎ。女子は、桐谷美玲の凛々しさ(これは特筆もの!)と、歩道橋の数えやってるふわ…
野村美月『“藤壷” ヒカルが地球にいたころ……(10)』(ファミ通文庫) 完結おめでとう。ほのほの、よかったね。意外な敵の登場だったが、もう少し伏線があってもよかったかな。あまたの女性を愛するプレイボーイは超苦手なんだけど、ヒカルはぜんぜんオッケ…
柴田元幸『死んでいるかしら』(日経文芸文庫) 著者は高名な翻訳家(ゴーリー!ミルハウザー!)であるからして、しかめっ面の英国風老紳士を勝手に想像してたんだけど、あれ?なんかそうでもなかったみたい? きたむらさとし氏のイラストがまた、ほんわか…
野村美月『“六条” ヒカルが地球にいたころ……(9)』(ファミ通文庫) 女の子が一堂に会する場面の楽しさと云ったら! 野村美月さんは、こういうラブコメ・シーンが一番、筆が乗る感じがするなあ。いやらしい六条相手、ということでかなり構えて読んでいたの…
岡崎琢磨『珈琲店タレーランの事件簿3 心を乱すブレンドは』(宝島社文庫) 過去の二冊が今ひとつ肌に合わなかったものの、初の長篇ということでもう一度チャレンジしたが、うーむうーむ(困惑)‥。いろいろ事件が起こっても、何食わぬ顔で進んでゆくコンテ…
湊かなえ『白ゆき姫殺人事件』(集英社文庫) リーダビリティーは抜群。ただなあ、この“ひとり語り”は湊かなえさんの常套手段なんだけど、登場人物が誰も彼も饒舌すぎるのも不自然で、飽きてきたのも事実。Twitterやブログ、新聞・雑誌記事まで作成した労力…
井上真央が、ほんとうに地味〜なOLになり切っていたのが凄いと思った。ただキレイなだけかと思っていた菜々緒の後半の存在感にも少々驚き。城野美姫という人物が、様々な人の視点からきわめて無責任に語られていくという手法はとても面白いと思ったけど、真…
越谷オサム『金曜のバカ』(角川文庫) 表題作の暴走っぷりと、「ゴンとナナ」の切なさが特に心に残った。もうちょっと意外な展開があっても楽しかったかな。「星とミルクティー」だけは、ゴメンこれは許せねー(苦笑)。 あらゐけいいちの表紙イラストは素…
藤野可織『おはなしして子ちゃん』(講談社) こんな設定よく思いつくなあ。表題作のネーミングの上手いこと。「アイデンティティ」の人魚のおかしさ、「ホームパーティー〜」イタい主人公の妄想なんだか何だか分からない暴走っぷりが特に印象に残った。「遅…
井上純一『中国嫁日記 三』(エンターブレイン) ブログで既に読んでるし、芸術写真についてはテレビ番組で見たし、中国へ引っ越しというイベントがあったわりには、全体的にマンネリぎみ。でもそれは幸せが続いているということで、いいのではないかと。
越谷オサム『陽だまりの彼女』(新潮文庫) こういう話だったのか! だから蝶、だから丸い‥なるほどなるほど。これはぜひ映画版も観てみなくては。
三上延『ビブリア古書堂の事件手帖(5) 栞子さんと繋がりの時』(メディアワークス文庫) え?五月三十‥あっそうか!とその意味に気づき、まんまとやられたーとニタニタ。そして栞子さんの不安に対する大輔“くん”の返事が素晴らしい、と喜んでいたら、えっそ…