2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「Sweet Rain 死神の精度」

原作の短篇三つに絞ったのは良かったと思うけど、ううむ、脚本とか編集とか、もうちょっとがんばってほしかったなあ。キャスティングはとてもいいのに、なーんか物語がスカスカというか、それだけ原作がすごかったということなのかもしれないけど。 金城武の…

「バンテージ・ポイント」

予告編より面白い映画を久しぶりに観た気がしました(笑)。 人が死にすぎだし、細かいツッコミどころもあることはあるけど、23分間の出来事が繰り返し語られる話の構成も、どうやって撮ったんだという街中での凄まじいカーチェイスも、いやーほんとにすごか…

『まんねん貧乏(2)』

013(漫画エッセイ) 得能史子『まんねん貧乏(2)』(ポプラ社) 私も、生きているうちに一度はフグを食べてみたいです(笑)。貧乏でもいいのだ、幸せならば。

「模倣犯」

原作は既読。うーん、例えるなら「イクラをバターでじっくり煮込んでみました」って感じでしょうか(笑)、その料理法にこの素材は合わないと思ったぞ。男同士のシーンがなーんかキモかったのもマイナス。クライマックスも、そこを改変しちゃ題名が全く意味…

「リンダ リンダ リンダ」

淡々としてるけど、良かったー。 ドラマチックでもなんでもない、でもそれがすごくリアル。学校の長い廊下、クラスの気になる男の子、ホコリっぽい部室、学園祭の手描きの看板、自宅でのワンカットに至るまでとても丁寧に撮られていて、好感を持った。バンド…

『首無の如き祟るもの』

012(小説) 三津田信三『首無の如き祟るもの』(原書房) 多くの謎が、ある一点を明らかにすることによってするすると解けていく鮮やかさといったら。どんでん返しも見事。ホラー風味もなかなか好み。

「しゃべれどもしゃべれども」

肝心の話し方教室の描写があまりないのが肩透かし。「火焔太鼓」の使い方は上手いと思った。伊東四朗の噺っぷりは堂に入ってたなあ。云いたいことをぽんぽん云う江戸っ子のおばあちゃんに八千草薫を配したのも、技あり一本。桂枝雀の落語が聞いてみたく(と…

「サイドカーに犬」

竹内結子、いいね(自転車は乗りこなしているとは云い難かったけど)。子役の女の子も微妙な表情がとても上手かった。ただ、映画自体はあまりに正攻法過ぎてちょっと退屈した。ミムラと鈴木砂羽、意外と顎が似ていてほんとに母娘みたい。 (DVDにて鑑賞)今…

『月の子』

011(小説) 石月正広『月の子』(幻冬舎) 子河童がいじらしい。文章が達者で寒村の描写もえらくリアルだなあと思ったら、あとがきに「骨幹は実録と史実に従った」とあって、びっくり。