2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「呪怨」

誰ですかビデオ版が一番怖いと云ったのは(もしかして私の聞き間違い?)、映画のほうがずっと怖かったぞ。訳が分からないなりに一貫していて、静かなんだけど緊張が途切れなくて。各エピソードが微妙に時系列をずらしながらつながっているあたりも、良かっ…

『かみつく二人』

039 三谷幸喜・清水ミチコ『かみつく二人』(幻冬舎) 二人がラジオをやっていたのは知っていたが、本が三冊目になるとは知らなかった。心おきなくポンポン云い合える二人の距離感が心地よく、楽しいね。

「いけちゃんとぼく」

うーむ、こんな話だっけ? でも、いけちゃんかわいい。蒼井優はもっとほんわかした声なのかと思ったら、男の子っぽい雰囲気も上手いんだね。二人で一人を虐めたり、大勢で二人を虐めたり、やだなあ卑怯な男どもは。ボーズ頭のきょうちゃんはバッタを食べる男…

刑事コロンボ「4時02分の銃声」

題名から予想していたほど、緻密な犯罪ではなかったなあ。ただまあ、衛星放送や携帯電話は、当時は斬新なアイテムだったのだろう。またもや「警察劇団」が、活躍(笑)。

「トラウマ/鮮血の叫び」

鮮血、というほど血は出なかったぞ。首切り落としたらもっと、ドバーッてなると思うんだけど。最後、事件の真相にはかなりびっくり。意外とミステリだったんだなあ。動機もそれなりにしっかりしていて、納得。アーシア・アルジェントは16歳(!)、堂々たる…

刑事コロンボ「恋におちたコロンボ」

コロンボの執拗な訪問を疎んじる犯人は多々あれど、“華やぐ”犯人は、そうはいないのでは。いつもと違う展開が新鮮で、楽しめた。犯人二人の関係が、最後に分かるところもよかった。 「あなた、ファースト・ネームは?」「警部です」

「ターミネーター4」

「3」は「2」のまっすぐ延長線上で、それなりに頑張ってたけど前作を超えるほどではなかったなという印象だったが、「4」は全く違うところから攻めてきたので、なるほどこういう展開があったかと感心。ただ、やってることは派手なのに物語のトーンが暗い…

閑話休題

VFX満載の大作SF映画、しかもシリーズものの続編という、似た毛色の二本をハシゴ。一日で消化しちゃうのはもったいないなあとも思ったんだけど、自分の空いてる時間が今日しかなかったので仕方がない。したら、かかった予告編が「ウルヴァリン X-MEN ZERO」…

「トランスフォーマー/リベンジ」

おおっ、「1」に比べて、ドラマの冗長さがなくなっていい感じに仕上がってるじゃん。エジプトに行ったあたりでちょっとダレたけど、前半と終盤のテンポの良さは文句なし。キャストたちがみんな前作からの続投で、それぞれのキャラがしっかりしてきたのも良…

「ウルトラミラクルラブストーリー」

おお、これは観に行ってよかった。不思議もあるけど、大地に根ざした映像、そして津軽弁。若い新人監督さんらしからぬ、なかなかしっかりした作りだったように思う。松山ケンイチは毎回思うけど、ほんっと、キャラになりきるのがものすごく上手いんだなあ。A…

「トランスフォーマー」

「リベンジ」の予習としてDVDを鑑賞。実は映画公開時、観る気はあったんだけど、ストーリーが今イチって評判を耳にしたんで、結局行かなかったのよね。 トランスフォームする映像がすんばらしいっ。車から、戦闘機から、あれよあれよという間に変形して、縦…

『鬼の跫音』

038 道尾秀介『鬼の跫音』(講談社) わあ、これはダークで素晴らしい。文章もいいね。もっとオチのない話なのかと思いきや、それぞれに仕掛けがあったりひねりがあったり、ミステリ的趣向が施されているのは意外だった。装幀と、本文に使われている活字体も…

刑事コロンボ「死者のギャンブル」

金にルーズな馬鹿男の話かと思いきや、え、未遂? え、そこで爆発? え、ひき逃げが実は?! 意外な方向にどんどん物語が転んでいって、面白かったなあ。車の下に潜るコロンボが、いかにもで笑えた。

『眠れなくなる夢十夜』

037 「小説新潮」編集部編『眠れなくなる夢十夜』(新潮文庫) これ、雑誌掲載時に新聞広告で見て、面白そうな企画だなあ思ったのよね。文庫になったので、嬉々として購入。「眠れなくなる」ほど怖い話はなかったなあ。いかにも夢らしく不条理で不連続な、北…

「ターミネーター3」

私の中ではこのシリーズ、「1」は傑作、「2」は大傑作という位置づけなので、「3」が公開されたときは気になりつつも、結局劇場に足を運ばずに終わってしまった。でも「4」の評判がなかなか良さげなので、じゃあ「3」も観ておこうかとDVDを借りてきた次…

「ガマの油」

お仏壇をきれいに掃除しなくちゃな、と思いました(っても、家に仏壇はないんですけど(笑))。小林聡美が素晴らしい。ほんの一瞬の仕草に、ぐっときます。いい女優さんだー。 (映画館にて鑑賞)

刑事コロンボ「初夜に消えた花嫁」

倒叙方式でない、原作がエド・マクベイン、容疑者との知的駆け引きがない、などなど異色尽くめの本作は賛否両論のようだが、私は楽しめたよ。コロンボというと、真犯人を見いだすカンの鋭さ、時に相手をイラつかせるしつこさ、これらはよく云われることだけ…

『酒井家のしあわせ』

036 呉美保『酒井家のしあわせ』(竹書房文庫) 映画の補完、ぐらいの気持ちで読み始めたんだけど、中学生男子の心情が関西弁ですっごくリアルに描かれていて、存外面白かったよ。

「インフェルノ」

こういう殺され方なら、されてもいいかも<猫まみれ(笑)。 大元の設定が「魔女」ですからね。別にストーリーが多少不条理だって、どってことないじゃん(まあ、少々退屈な箇所もあったけど)。赤と青の凝ったライティング。サスペリアを彷彿とさせる、赤黒…

「おと・な・り」

音や絵が、とてもキレイ。鍵の「シャララ‥ン」という音には私も惹かれました。 実際問題、隣の気配が分かるぐらいならまだしも、電話の話し声まで筒抜けな安普請のアパートで、女一人暮らすのはゴメンだし(笑。一般的には、隣と接する側に収納スペースがあ…

「フェノミナ」

美少女好き、虫はけっこう平気、ということで楽しみにしていた本作。おおっ、これは私の好みのど真ん中だ。弱すぎず強すぎず、凛として健気なヒロインがもう、ひたすら美しい。かわいい。前半に出てきた伏線がラストにつながるところも、好きだな。 (DVDに…

「重力ピエロ」

原作は四年前に読んだっきりだったのだが、私の中にあった物語の骨子、キャラクター、大好きな台詞やシーンが、どれも完っ璧に再現されていて、うれしくて涙が出た。「春が二階から落ちてきた」で始まり、終わる。そんなところまで原作どおり。きちんと仙台…