2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「落下の王国」

砂漠ーっ。泳ぐゾウーっ。世界遺産ーっ。即興創作物語の映像が、無駄(褒めてます)に豪華。CGに頼らず良くぞここまで。ただまあ前半は、映像美に圧倒されながら一瞬眠くなったりもした(笑)のだが、徐々に現実物語が解ってくるにつれて引き込まれていった…

「ICHI」

予告を観たとき、市の着物はボロボロなのに顔はツルッツルで汚れが全くないってのが、えらく不自然に思えてしまって。でも「ピンポン」の曽利監督なら観てみるかと思い直し、劇場に足を運んできました。 「シャーッ!」って、それじゃペコのまんまだよ窪塚ク…

『東京バンドワゴン』

051 小路幸也『東京バンドワゴン』(集英社) 家族揃っての食事のシーンが、好きー。 (文庫)

『鼓笛隊の襲来』

050 三崎亜記『鼓笛隊の襲来』(光文社) 表題作の一行目を読んだときは、すっごいわくわくしたんだけどなあ。わりとどの話も「いい話」や「無難な話」に落ち着いてしまった感あり。もっとも、奇想も数を重ねると読み手が慣れてきちゃうからね。ぶっ飛んだ設…

「ジャージの二人」

ぼぉーーーーーーーーーっ。でも、いい映画でした。 トマト、浅間山、カマドウマ、畑の真ん中で片手を挙げて。セリフでなんでもかんでも説明しないで観客にゆだねる、その姿勢が心地よかったです。役者さんも適材適所、みなそれぞれに味があって良かった。え…

『バスジャック』

049 三崎亜記『バスジャック』(集英社) いい意味で裏切られた。この著者の作品は長篇より断然短篇が好きだな、私は(この本は短篇集です)。きらきらあり、しっとりあり、ドタバタあり、びっくりあり。不可思議な設定は非日常なのに、日常にしっかり根付い…

『チーム・バチスタの栄光』

048 海堂尊『チーム・バチスタの栄光(上・下)』(宝島社文庫) これは面白い。医学用語は頻出するものの、キャラとユーモアで読ませる読ませる。ミステリとしても(書き方で想像はつくが)、意外な犯人と動機に「おおっ」となった(映画を先に観たんだけど…

「容疑者Xの献身」二回目

再び映画館に足を運んできました。リバイバルでなくロードショー時に二回同じ映画を観るのって、ええと、学生時代に二度あるけど、それ以来かな。先日映画を観た後に三年ぶりに原作を再読。その上での感想を改めて。 これ、脚本がすごく上手いです。かなり大…

『初音怪談』

046 松嶋初音・木原浩勝『初音怪談 私と小さなおじさんのこと』(角川書店) 実話なんだそうで。前半はかなり怖かったんだけど、どんどん怪異が日常に侵蝕してきて、なんとも云えない気持ちに。特に中盤の「お兄ちゃん」。自分も左右の顔が違うんで、すごく…

「容疑者Xの献身」

原作既読(当時の感想はこちら)。といっても、読んで三年経ってるんで、ほどよく忘れてました。ドラマは見ていません。 よくぞ、テレビシリーズの映画化という枠にとらわれずに、原作どおりに作ってくれたなあと、嬉しくなっちゃいました。堤真一の石神がい…

「宮廷画家ゴヤは見た」

たしかに「家政婦は見た!」みたいな(笑)冴えない邦題ですけど、ほんとにそういう話なんだから仕方ない。宮廷画家の目から見た、激動の時代のスペインとそれに翻弄され数奇な運命をたどる人々の物語。下手なカタカナの邦題よりはまだましだと思ったぞ。 観…

『大相撲殺人事件』

045(小説) 小森健太朗『大相撲殺人事件』(ハルキノベルス) ぶっ飛んだ設定のわりには意外と真面目にミステリ(リアリティーがあるかどうかは置いといて)。設定以外にも、文章やキャラで笑わせてほしかった気が。聡子と御前山の会話が好きー。

「パコと魔法の絵本」

中島監督の「下妻物語」は大好きな映画で、でも今度のはいやに作り物っぽそうだなあ、俳優さんは豪華だけど‥なんて思っていたのですが、観に行ってよかった。子どもと一緒に行ったらもっと楽しかったかも。 あふれる色彩、楽しい音楽。テンポもすっごく良く…