2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

刑事コロンボ「闘牛士の栄光」

これは傑作でしょう! でも巷の感想を見て回ったら評価がイマイチで、しょんぼり。犯人はもちろん最初に分かってる、手口も分かってる、しかし動機が分からない。なぜ?と思ったら‥なるほど「名誉(原題の honor)」ですか。合理的なアメリカ人より、精神論…

「デモンズ」

一番のびっくりは、映画館スタッフ役の、緑の服も鮮やかな金髪セクシー美女が、「サスペリアPART2」のオルガちゃんだったってこと!(ニコレッタ・エルミという女優さん) いやはや、成長しましたなあ。 生えてくる牙や爪、細かい血管が浮き出ているような肌…

『花泥棒』

004 細江英公・早坂類・鴨居羊子『花泥棒』(冬青社) コワいような、笑っちゃうような、奇妙な存在感の人形たちが、屋外で跳ね回る。シュールなんだけど暖かく、なんだか気に入っちゃいました。写真に添えられた詩も、絶妙(でも、老眼には字が小さすぎて辛…

刑事コロンボ「ビデオテープの証言」

ビデオカメラはともかく、手をたたくと開くドアにびっくり。足の不自由な奥さんへの愛情だったのか、それは表向きでとにかく新しもの好きだったのか。両方かな。ラストの奥さんの涙がとても綺麗で印象的。侵入経路の不自然な点をあっさり見破り、奥さんの証…

「BANDAGE バンデイジ」

観る前は、もしかしたら地雷かなあと思ってたんだけど(笑)、びっくりするぐらいよかった。岩井俊二の映画や小林武史の音楽を好きな人は、必見でしょう。 iPodで延々音楽を聞いている感じなんだよね。すごく映画のテンポが良くて、かといって監督の独りよが…

「今度は愛妻家」

「きらきらひかる」の二人だね、ということを書いている人は見当たりませんね(笑)、古い話でゴメン。トヨエツは、あの睦月役が私の中ではベストだったんだけど、今回の写真家もなかなかよかった。薬師丸ひろ子演じる さくらは、年の割にはずいぶん子どもっ…

刑事コロンボ「第三の終章」

コロンボを出し抜こうと、合鍵を作って墓穴を掘る犯人。なぜ爆弾野郎に「どうやって部屋に入ったんだ?」と訊かなかったのかな。しかしコロンボさん、錠前をあらかじめ替えていたとは、手際が良すぎます。窓の開いていた理由が分かるくだりは良かったなあ。…

『追想五断章』

003 米澤穂信『追想五断章』(集英社) 『氷菓』『さよなら妖精』を経て著者がたどり着いたひとつの到達点。散逸したリドルストーリーの行方を追う過程には心が躍ったが、精緻に仕組まれた物語が最後に着地するのは、まさしく「雪の花」の手触り。「なんでこ…

「アバター」

人生初の“映画館で観る3D映像”は、「コララインとボタンの魔女」予告編(笑)。おお、奥行きが。字まで立体(奥にあったり手前にあったり)になるんだね。でもってもちろん予告を観に行ったわけじゃなくて、本編は「アバター」。冒頭の、無重力状態で人間が…

『元気でいてよ、R2-D2。』

002 北村薫『元気でいてよ、R2-D2』(集英社) まろやかな文章に包まれてほこほこ読んでいると、日常の悪意に思いっきり足をすくわれる。期待どおり、私好みの短篇集だった。後半に行くにしたがって、ちょっと毒が薄まってきたのが残念。できれば男性が語り…

『冲方丁のライトノベルの書き方講座』

001 冲方丁『冲方丁のライトノベルの書き方講座』(宝島社文庫) 著者に興味があったのと、ぱらぱらめくったら面白そうだったので、読んでみた。 ハードな設定のSFはどちらかというと苦手な私だが、著者の立てたプロット(未読の私には壮大なネタばらしだっ…

2009年 マイベスト(映画)

DVDも含めて68本鑑賞。年間50本が目標だったので、昨年はずいぶん頑張ったなあ。個人的には、映画館に通うようになった高校生の頃からずっと「ホラー映画だけはゴメンです」で生きてきたのが、『ナゴム、ホラーライフ』の影響で“ホラー解禁”と相成ったことが…

2009年 マイベスト(本)

読了数は75冊。秋〜冬は綾辻さんの再読にハマって、ぴたりと数字が動かなくなりました(笑)。今年こそは、目指せ100冊。トップはどうしても綾辻さんの著作になりますわな(笑)。『Another』は、前にも書きましたが、人がいっぱい死ぬホラーであり、「What?…

明けましておめでとうございます

今年から、「はてな年間100冊読書クラブ」には参加せずに、個人的に100冊を目指そうと思います(だって、カレンダーに登録している人、ほんの数人なんだもん)。 目標は、本:年間100冊(再読は除く)映画:年間50本(レンタル含む) がんばりまーす。