2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『竜が最後に帰る場所』

041 恒川光太郎『竜が最後に帰る場所』(講談社) 表紙が気に入って手に取った一冊。「夜行の冬」前半のほのかなユーモア、「鸚鵡幻想曲」の発想のすばらしさがとくに心に残った。ラストの一篇も「竜」という単語を全く出さずに物語を進めて行くところなど、…

『月と蟹』

040 道尾秀介『月と蟹』(文藝春秋) 自分の好きなものを書く、という作者の姿勢はけっして嫌いではないが、正直「またこの路線かいな」と、少々食傷気味。心が揺れて行動が揺れて、理路整然とはいかないのが人間で、まして子どもならなおさらではあるが、な…

本は見た目が何割?

この二冊、装幀担当は違う方なのだが、たまたま新刊の平台に並べて置いてあって。なにかの上下巻かと思うぐらい似ててびっくり。題名の字体とかほんとそっくりなんだよね。 大胆! イヤでも二冊まとめて買わねばなるまいて(笑)。