2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「スクラップ・ヘブン」

うーん、いまひとつ乗れなかった。すごく映像に凝ってるのかと思ったら最初のほうだけだったし、トイレばっか出てくるし(笑)。物語も練り込みが足りないというか、若いというよりは子どもっぽい。せっかくいい役者を揃えたのに、もったいないなあ。 義眼な…

「十二人の怒れる男」

「12人の優しい日本人」の元ネタ鑑賞。尺は96分と短めだが見ごたえあった。真実かどうかは分からない、でも証言に疑わしい部分があるのなら有罪にはできない、なるほど陪審員制度とはそういうものなんだね。十二人のキャラ配分も絶妙で、付和雷同する者あり…

『密室キングダム』

010(小説) 柄刀一『密室キングダム』(光文社) 名探偵って、真相の一端をつかんでもなかなかそれを披露せず、そうこうしているうちに死体が増えちゃうってパターン多いよね(笑)、でもこの小説はそうした焦らしは一切なし。次々と繰り出される密室の謎は…

「12人の優しい日本人」

脚本最高。たまーに「舞台だと映えるんだろうけど、映画だとちょっとワザとらしいかな」って動きもあったけど。 前半は十二人のキャラで見せ、後半は事件の真相(かもしれない部分)が次第に明らかになってきて目が離せない。ほぼ完全な密室劇を巧みに見せる…

「誰がために」

えっ!? と思わず声を出してしまったけど、この終わり方はけっこう好き。終わった瞬間からじわじわと考えさせられた。浅野忠信の普通っぽさ、自然な演技もいい。ただ脚本はもう一息かな、セリフで説明しすぎな部分が少々鼻に付いた。 映像も綺麗だったが、生…

『隠蔽捜査』

009(小説) 今野敏『隠蔽捜査』(新潮文庫) 文章のリズムが軍隊の行進みたい(笑)、ざっざっとひたすら同じペースで前に進んでいく感じ。単調ではあるが読みやすかった。物語も予想通りの展開で、意外性はないけど安心して楽しめる。テレビドラマにしたら…

『狩人は都を駆ける』

008(小説) 我孫子武丸『狩人は都を駆ける』(文藝春秋) さらっと読めるけど、なかなか苦い部分もあり。ハードボイルドというなら、カッコいいシーンがもう少し見たかったなあ。

「L change the WorLd」

松山ケンイチのLは、完璧。福田麻由子は目ヂカラがすごかった。工藤夕貴はさすがの貫禄。 ただ物語は、大掛かりなわりにはかなり大味。「お、原作と上手く絡めてるな」と感心したのは、最初と最後だけだったという。悪者たちもリアリティーないし、ウイルス…

「チーム・バチスタの栄光」

面白かった! もっとも、原作を読まずに行ったのが良かったのかも(近いうちに原作も読みます) 竹内結子かわいいし、キャストも一人一人が活きていたし。観客が推理できるほどの材料は与えられないものの、一応伏線が張ってあって、後出しジャンケンになっ…

『いのちのパレード』

007(小説) 恩田陸『いのちのパレード』(実業之日本社) 屋根裏で見つけた宝箱みたい。ふたを開けると、どこの国とも分からぬ得体の知れない、しかしとてつもなく魅力的なものが次から次へと出てくる。禍々しくも美しく、途方もなく壮大で愛しくなるほど身…

「KIDS」

小池徹平が可愛い。むちゃくちゃかわいい。もーどうしましょって云うくら(以下略)。 主人公たちの年齢(原作では小学生)を大幅に変更したわりには、細かいところがけっこう原作に忠実で、そのせいでいろいろ無理が生じているように思いました。あんだけワイ…

『本棚』

005(その他) ヒヨコ舎編『本棚』(アスペクト) 本に対する考え方も扱い方も人それぞれ違ってて、面白かったなあ。大森さんなんか「空き巣が全て盗んでくれたらどんなに幸せだろうか」だもん。本文読んで楽しんだ後は、写真をじっくり眺めて「へえ、この本…

『秘密(4)』

006(漫画) 清水玲子『秘密(4)』(ジェッツコミックス) 通勤電車内の殺人、見て見ぬふりの乗客、ウイルステロ、社会性をしっかり盛り込みつつも、うわあ、最後はそういう展開になりますか。薪さんが切ないー。