2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「檸檬のころ」

谷村美月が良かった。原作ではもっと背が大きくてむすっとした感じの役柄なんだけど、表情が豊かでいいなと思った。平川地一丁目の人は、もうどうしましょうってくらい演技がドヘタだった(笑)が、学園祭の歌のシーンはさすがに説得力あったので、許す。 で…

『狂骨の夢』

027(小説)京極夏彦『狂骨の夢』(講談社文庫) 暗い海に次々と髑髏が浮かび上がり、ゆらゆら海中を漂っている、そんな印象の物語、まさしく題名通り。見通しのきかない闇に光を当て、それらの素性をひとつ残らず解明する京極堂は圧巻。そこまでが長いとい…

『鴨川ホルモー』

026(小説)万城目学『鴨川ホルモー』(産業編集センター) トンデモ世界にするりと読者を連れて行く作者の腕は中々のもの。新人さんなのに文章もつっかかるところがないし、これだけ楽しませてくれれば満足満足。欲を云えば、ホルモーを共に戦うメンバー10…

『檸檬のころ』

025(小説)豊島ミホ『檸檬のころ』(幻冬舎文庫) わあこれは良かった。高校時代の色や、匂いや、ドキドキしたり、こっ恥ずかしかったり、そんなのが一気によみがえってきたよ。タイムマシンみたいな小説だなあ。それだけ描写が的確なんだろうな。

「ゆれる」

これは凄いわ。 観てね〜と気軽に云えないような、ずっしりくる内容なんだけど、DVDも出たし、興味のある方はぜひぜひ。 屈折した心理がそれはもうリアルで。結局真相はどっちなんだ、と観客に考えさせるその匙加減が絶妙。本当に「ゆれる」んですよ観ている…

「さくらん」

綺麗な写真を繋げただけでは映画にならない、ということがよく分かった。 土屋アンナは頑張ってたけどね。かつらも衣装もすごい重いだろうに奔放に動いてたし、従来の吉原映画とは一線を画した、「遊女が天職」というあっけらかんと前向きな女性役にピッタリ…

『秘密(3)』

024(漫画)清水玲子『秘密(3)』(白泉社) うわあ、チャッピー怖いー(>