2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『魔女の死んだ家』

004(小説)篠田真由美『魔女の死んだ家』(講談社ミステリーランド) 人物は予想がついたけど、トリックはなかなか意表をつくものだった(というか、まあなんてハッキリした伏線が!)。石造りの西洋館、咲きほこるしだれ桜、どことなく不安定な一人称の語…

『セリヌンティウスの舟』

003(小説)石持浅海『セリヌンティウスの舟』(カッパ・ノベルス) ミステリずれした者にとっては、「人を信じる」ことから始まるミステリというのが非常に新鮮で、新たな可能性に嬉しくなった。途中、あれ?と引っ掛かった箇所が、終盤綺麗に拾い集められ…

『猫丸先輩の空論』

001(小説)倉知淳『猫丸先輩の空論』(講談社ノベルス) 最初から「空論」と分かってはいるんだけどこんなこと実際するかなあ、と腑に落ちない短篇もあるにはあったが、楽しい語り口は健在。「水のそとの何か」の着地の仕方と「とむらい自動車」の謎が好き…

『自殺うさぎの本』

002(絵本)アンディ・ライリー『自殺うさぎの本』(青山出版社) できることなら、作者にお目にかかってみたいぞ(笑)。殺っちゃん絵を描いてる私と、すご〜く感性の近い方かと。勝手に親近感(^^)。ところでエピローグの意味が最初分からなかったのだが…

「THE 有頂天ホテル」

大勢で笑いながら楽しく観るのがいいね、この映画は。とにかくテンポがいいので、少々無理な展開があってもわりと気にならなかった。三谷映画三作の中では、これが一番良かったな。 「自分らしく生きようよ」というメッセージがしっかり伝わってきた。よし、…

「キング・コング」

3時間があっという間。オリジナル版(1933年)は未見だけど、なんでも監督のピーター・ジャクソンが9歳の時に観て映画の道を志すきっかけになった作品だそうで、予告編でそのことをワクワク語る監督を見なかったら、わざわざ映画館に足を運ばなかったかもし…