2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

刑事コロンボ「狂ったシナリオ」

ドラマ内の音楽って毎回違うんだね。今回の曲、好きだなあ。映画スタジオ内でスタッフたちがいろんなことして働いてる姿が見ていて楽しかった。犯人の計画はけっこう杜撰だったけど、でも面白かったな。最後はコロンボ、演出しすぎ(笑)。

『道化の町』

016 ジェイムズ・パウエル『道化の町』(河出書房新社) 第2回世界バカミス・アワード候補作の中で一番心惹かれた本書。翻訳ものは読みにくいなあと四苦八苦しつつも、トンデモ設定からさらに予期せぬ結末へ行く話、意外と真面目にミステリしている話などな…

「チェンジリング」

C・イーストウッドの監督作品を観るのは実は初めて。手堅い演出ながら2時間22分の長尺をまったく飽きさせることがなく、流石だった。ぎりぎりまで抑えた色調、1930年代のロスを徹底的に再現したセット、静かに心に染み入る音楽(監督は音楽も担当したらしい…

『退出ゲーム』

015 初野晴『退出ゲーム』(角川書店) 短篇集。表題作が推理作家協会賞の候補に挙がっていたので、大いに期待して読んだのだが、うわあ、これはすごいぞ。特に表題作と最後の一篇に感心した。本格ミステリ(といっても、この本の場合は手がかりがすべて読者…

『少女』

014 湊かなえ『少女』(早川書房) 人の醜い部分ばかりを抽出したような描き方は、ある意味痛快ですらあり、ページをめくる手を止めさせない。と思ったら意外な展開になり、そうかそこへつながるのか! してやられました。 「泣ける本」とか「癒されたい」と…

刑事コロンボ「汚れた超能力」

コロンボさん、犯人逮捕のための証拠を得るのに、いくらなんでも命がけすぎです(笑)。あの地図帳のトリックは、云われりゃ簡単だけど気づかなかったなあ。ラストのワンカットが大好き。 ところで、新シリーズになったら副音声の英語が聞けなくなっちゃった…

『GOTH モリノヨル』

013 乙一・新津保建秀『GOTH モリノヨル』(角川書店) 『GOTH』が時を経て、一片の遜色も見せずによみがえった。あたかもロザリア・ロンバルドの死体のように。研ぎ澄まされた文章、ブレないキャラ、奇妙な可笑しさすらほのかにただよわせ、やっぱり乙一く…

『10センチの空』

012 浅暮三文『10センチの空』(徳間書店) 心が軽くなる、魔法のような小説。 実は私も、10センチほど空が飛べるんです‥といっても夢の中でだけですけど(笑)。ほんの少しだけ浮き上がって滑空する夢を、子どもの頃から時おり見るので、主人公の体感が手に…

『廃墟建築士』

011 三崎亜記『廃墟建築士』(集英社) 出発点はとんでもない奇想なのに、読み終えたときには、我々の存在する「日常」という名の箱と、確実につながっている普遍的な物語だと分かるのだ(例えば制度であったり、人の感情であったり)。思いつきの域をはるか…

「少年メリケンサック」

ハジけた宮粼あおいが、もうめちゃめちゃカワイイったら!! 部分部分は大笑いだったけど、だから結局なに?的な終わり方だった気も。バンド四人の中ではモヒカンの人(三宅弘城)がよかったなあ。あと、田辺誠一に爆笑。ユースケも、超早口セリフをかまずに…

刑事コロンボ「自縛の紐」

コロンボ走る!コロンボ怒る!靴のこすれた跡や靴紐の結び方など、ほんの些細な手がかりから真相にたどり着くところがカッコいいよなあ。 ところでエンディングテロップを見ると、ゲストの犯人役の声をあててる声優さんも毎回けっこう豪華なんですね。今回は…

「13日の金曜日」

mihoroさん、ホラー解禁。どんどんぱふぱふ‥という個人的理由から、本日の感想はちと長くなります(笑)。 えー、幼い頃、何の前触れもなく突然映画館でかかった「サスペリアPART2」の予告編に度肝を抜かれ、以来それがトラウマ(?)となり、ホラーと名の…

『1/2の騎士』

010 初野晴『1/2の騎士』(講談社ノベルス) 幽霊にレズに障害者に喘息、どたばたコメディーにマイノリティーの悲哀‥、いくらなんでも盛り込みすぎではなかろうか(笑)。しかし、各章におけるボスキャラの設定は上手いし、背景の社会性をきっちり書き込んで…

刑事コロンボ「祝砲の挽歌」

犯人役のパトリック・マクグーハンは品格があっていいと思ったけど、うーむ。この犯人、ドアをわざと閉めなかったり、生徒に揺さぶりをかけたり、小細工を弄するわりには、コロンボに痛いところをつかれても泰然としてるんだよね。自分の犯行を全く悔いてい…

「20世紀少年 第2章 最後の希望」

細かい説明は諦めたのか(笑)、ぼわーんとでっかいスケールで物語がどんどん進むので、最後まで全く飽きることがなかった。近未来の映像はすごいし、役者さんは原作ソックリ(らしい)し。ステンドグラスのシーンはカッコ良かったなあ。夏公開の第3章も楽し…

『店じまい』

009 石田千『店じまい』(白水社) 朝日新聞の書評で目に留まった一冊。やたらとひらがなが多かったり、ところどころ文法がほころびてたり。でも読み進めるうち、淡々と短い文章にすっかり馴染んでしまった。27篇ものエッセイが「店を閉じる」という共通のテ…

「WALL・E/ウォーリー」

うわ、切ねぇ〜〜。前半ほとんどセリフがないことに驚いた。一途なウォーリー、強いイヴ、おチビのお掃除ロボットも可愛かったな。修理が必要と判断されたダメロボットたちが助けてくれる展開もなかなか良かった。ウォーリーの汚れ具合なんかはもうCGとは思…