2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「遺体 明日への十日間」

泣きはしなかったが、途中から最後までわたしは歯を食いしばりっぱなしだった。苛酷な状況の中でも自分の仕事を黙々とこなす、スクリーンの中の人物たちと同じ気持ちになってたのかなあ。長年映画館に通っていて、初めての経験だった。被害を受けた当事者の…

「ビブリア古書堂の事件手帖」第7話

本、燃やす前に雨で濡れちゃうよ栞子さんw(ロケの日、たまたま雨が降っちゃったんだろうなあ)原作どおりに五浦がいったん店を離れるのではなく、店に留まることにしたのは、年齢設定に合わせた妥当な改変でよかったと思う。「情けないです‥」「僕も努力し…

『ビブリア古書堂の事件手帖(4)』

三上延『ビブリア古書堂の事件手帖(4) 栞子さんと二つの顔』(メディアワークス文庫) 初の長篇。うわあ、テーマとなる“乱歩”と物語とが実に上手く呼応していて、これは非常に面白かった! 母の存在感も凄かったな、負けるな五浦くん。

『月とにほんご』

井上純一『月とにほんご』(アスキー・メディアワークス) “プラスアルファ”、“どくせんじょう”、“しょうこうひん”‥べ、勉強になりました(笑)。これだけ日本語を習った月さんも、最後の文書を読むと助詞の使い方やら何やらだいぶ間違っているので、やっぱ…

「脳男」

「脳男」

爆破シーンは相当派手だし、グロいところ(舌を切るとか)も遠慮なくやっているので、最後までダレることなく観られたことは観られたんだけど、うーむ‥。なんでそこまで話しちゃうかなあとか、なんでそこで捕まえないのよとか、いくらなんでも仕掛けた爆弾多…

「ビブリア古書堂の事件手帖」第6話

ミエミエではあるんだけど藤波さんを配したことで、藤波さん?→西野?→笠井と、大庭葉蔵に到達する流れがよりスリリングになっていて、とてもよかったと思う。原作とは違う気づき方(短篇集の置き方)も、マル。来週は、いよいよお母さん登場か?

『おやすみラフマニノフ』

中山七里『おやすみラフマニノフ』(宝島社文庫) 前作同様、ヴァイオリンやピアノの演奏シーンの描写が超絶上手くて素晴らしい。残念ながらミステリ部分は、出だしのストラディバリウス消失のインパクトに比して、結末が尻すぼみの感あり。主人公のとったあ…

「ビブリア古書堂の事件手帖」第5話

おおーっ、原作には無い万引き話や、美人の図書委員がそういうふうに本筋に絡んでくるとは! 本を読みもせずに感想を書くことの方が、万引きの罪をかぶるよりずっと恥ずかしい、という本好きならではの感覚もよく出ていたと思う。ちびまる子(森迫永依)ちゃ…

「八日目の蝉」

おお、これはなかなか上手い脚本だ。小説のピースの取捨選択が実に的確。違和感を感じたのは、エンジェルホームがカルト教団のように描かれていたことぐらいかな。希和子と恵理菜の話を平行して見せ、終盤、小豆島で交差させるところもいい。淡々と丁寧に描…

「さよならドビュッシー」

これだけ芝居のできるピアニスト(清塚信也)がいるんだよと世に知らしめた、のがこの映画唯一の功績かな(笑)。ピアノのレッスンシーンは堪能しました。橋本愛は難役に果敢に挑戦していたし、ミッキー・カーチスや熊谷真実など味のある役者さんも出ていた…

『八日目の蝉』

角田光代『八日目の蝉』(中公文庫) これは、上手いなあ。 愛人の子を身ごもり、しかし自分は母になることは叶わなかった。それなのに時を同じくして本妻は子どもを産んだ。こういう設定の小説ならまあ、よくあるんだけど、その先、成長した娘の視点で物語…

「ビブリア古書堂の事件手帖」第4話

宅買いに行った先で、古書を前に目を輝かす栞子さん。うんうん、こういう表情を見たかったんだよねー。原作には全くない「金メダル・スタンプ・モモンガ」が、本筋にちゃんと絡んでくるとは! スブタくん、なかなか存在感ありました。森口瑤子は、おしとやか…

『珈琲店タレーランの事件簿』

岡崎琢磨『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』(宝島社文庫) ジャケ買いしました(笑)。私が買った本には「20万部突破!」と帯に書かれているけど、つい先日は50万部突破の文字が踊っていたなあ。正直、そ‥それほどか?(笑…