2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧
042(小説) 堀江敏幸『雪沼とその周辺』(新潮文庫) 『メッタ斬りリターンズ』で高評価だったので、ずっと気になってた短篇集。うん、いいもの読まさせていただきました。 物語も著者近影も(笑)平成の世のものとは思えない、でも古臭いのではなくとても…
ぎゃーいつ終わるんだよー、汗びっしょり。恐怖新聞のビジュアル、突然やってくる音、要所要所で驚かせつつ、最後は余韻もあってなかなか。三上博史、上手いなあ。 (DVDにて鑑賞)
病院というのは舞台としては雰囲気バッチリだし、(これは予告で云ってたからネタバラしにはならないよね)「意識に感染する」ってのはけっこう怖いかも。ストーリーはあってなきがごとし、医者や看護師の所作にリアリティーが足りなかったり、照明の色遣い…
エンドロールを見て一番びっくりしたのは、ゲイリー・オールドマンがこんなに普通の役!?(そこかよ(笑)) 最初に予告編を観たとき、題名がほんの一瞬しか出てこないので、バットマンの映画だとは分からなかったほど。それで逆に興味を持ち、先ごろ急逝し…
森博嗣『スカイ・クロラ』シリーズ(『スカイ・クロラ』から『スカイ・イクリプス』まで)を読了した方、及び読んでないけどネタバラしされても構わない方のみ、以下どうぞ。(再読しながら疑問点や思ったことを順次書き足してます。追記:11日23時、13日1時…
ここ一週間ほどで原作六冊読破。森さんの小説の中でもかなり思い入れのあるシリーズなので、正直映画は「一応観ておくか」ぐらいのノリで行ったんだけど、うむ、なかなか良かったぞ。冒頭、スクリーンが一面空になりテーマソングが流れてきたところで、いき…
041(小説) 森博嗣『スカイ・イクリプス』(中央公論新社) 特に好きだったのは、ササクラの話、海に堕ちたパイロットの話、最後の話。いつも雲上人(つまり空翔る天才)の話ばかりだったので、一度ぐらい失敗談も読んでみたかったし、ラストはこのシリーズ…
040(小説) 森博嗣『クレイドゥ・ザ・スカイ』(中央公論新社) 眠かった(笑)。いや、つまらないから眠かったんじゃなく、主人公の記憶が錯綜するのと同調してしまって、なんだか。ラストは、ああなるほどそうか、と思った。
佐藤浩市主演のTVドラマ版。おお、セリフもなかなか原作通りだし、ストーリーも分かりやすい。ただ、原作を読んだときに自分が抱いた主人公のイメージは、もう少し普通の目立たない人だったんで、ちょっとアクが強すぎたかなあ。激昂する岸部一徳は初めて見…
039(小説) 森博嗣『フラッタ・リンツ・ライフ』(中央公論新社) 真冬に読めばよかった。さすがに四冊目ともなると、戦闘を美化しすぎなんじゃないかとか、飛行士はほんとにみんなそんな心境になるものなのかとか、疑問に思う部分もあったりするのだが、こ…
038(小説) 森博嗣『ダウン・ツ・ヘヴン』(中央公論新社) 題名の意味が分かったときは鳥肌が立った。天国はそんなところに。どんよりと重たい灰色の空の表紙がぴったり。一作目から読んでいるので、物語の着地点は想像がついたが、やはり空中のシーンがこ…
037(小説) 森博嗣『ナ・バ・テア』(中央公論新社) 主人公が違うと、こうも雰囲気が変わるものか。物語はシンプル、そして弾んでいる。ほんの少し時間が経てば色褪せてしまう、今だけの鮮烈なきらめき。表紙の燃えるような夕焼け空がすべてを表している。…
036(漫画) 清水玲子『秘密(5)』(ジェッツコミックス) 子どもと老婆と岡部さんっ。MRI捜査という架空の設定を、どんどん深く掘り下げていく作者の手腕たるや、さすが。