2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『毎日かあさん(8)いがいが反抗期編』

042 西原理恵子『毎日かあさん(8)いがいが反抗期編』(毎日新聞社) どこが反抗期?ぜんぜんたいしたことないじゃん。いい息子さんに育ってますよ、サイバラさん。

『チヨ子』

041 宮部みゆき『チヨ子』(光文社文庫) いきなりの文庫化に、拍手! 庶民を書かせると本当にうまいなあ。噂好きのうっとうしいおばちゃんとか、なかなか本題に入ってくれない依頼人とか。それぞれの短編の感想は、多少ネタばらしを含むので↓

『ブック・ジャングル』

040 石持浅海『ブック・ジャングル』(文藝春秋) こういう話の舞台に「図書館」を持ってくるところが、ミスマッチというか、その思いつきにまず拍手。次から次へと出てくる緊迫した局面、主人公らと犯人の駆け引きは、すごく考えられていて面白かった。地獄…

『こめぐら』

039 倉知淳『こめぐら』(東京創元社) おバカな話ばっかり(笑)、でもそれもいいじゃん。ひとつSF(?)が入ってたのにはびっくりしたけど。猫丸先輩の登場は嬉しかったなあ。

『ふがいない僕は空を見た』

038 窪美澄『ふがいない僕は空を見た』(新潮社) ふがいない、小さな人々の話が、いつの間にかしんしんと胸にしみわたる。ほのかに暖かいところもいいと思った。「世界ヲ覆フ蜘蛛ノ糸」が、イタいけど好きだなあ。 ‥と初読のときは思ったが、「世界ヲ覆フ蜘…

『ゴーストハント(5)鮮血の迷宮』

037 小野不由美『ゴーストハント(5)鮮血の迷宮』(メディアファクトリー) 怖いとの前評判は耳にしていたが、なるほど血まみれやね。「浦戸」の名前に、暗黒館を思い出してニンマリ(こちらが先なんですけどね)。でも、なにも不自然な増築を繰り返さなく…

「コクリコ坂から」

すごく丁寧に作られているなと思った。少年と少女の微妙な感情のぶつかり合いやすれ違いが、セリフ・表情とも過不足なくうまく描かれていたなあと。ただ、たとえば冒頭、主人公が歩くシーン、ただまっすぐ姿勢よく歩いていくだけで、面白みがないんだよね。…

『中国嫁日記』

036 井上純一『中国嫁日記』(エンターブレイン) これは面白い! 絵もうまいし、ほのぼの〜としてて、読んでてほんとにナゴミます。 (ダンナさんの「希有馬」名義のブログ(本職のほう)も見たけど、‥うわ、ほんとに裸の女の子のフィギュアばっかり。“陰●…

『少女病』

035 田山花袋(写真:藤巻徹也)『少女病』(青山出版社) 本のコンセプトはいいと思う。小説も、ラストが鮮烈でよかった。モデルの女の子は、見た目が大人っぽすぎて、イマイチ好みでないなあ。

『ダイナー』

034 平山夢明『ダイナー』(ポプラ社) 平山節、全開。でも平山さんはミステリの人ではないんだなあ。ボンベロの過去とか、組織の裏切者は誰なのかとか、その辺に「わ、そうだったのか」的展開があるともっと私好みだったのだが、無い物ねだりをしちゃいけま…

『なぎなた』

033 倉知淳『なぎなた』(東京創元社) ミステリのネタ的には小さくても、それを膨らませて一篇の小説に仕立て上げる小説技術の素晴らしさ。語り口が少々くどい箇所が無きにしもあらずだが、それでも大変楽しく読みました。猫好きには特におススメ。

『ひとみしり道』

032 べつやく れい『ひとみしり道』(メディアファクトリー) ひとみしりは、あんな派手な服は着ないと思う(笑)。絵はもちろんのこと、自筆の字がとてもうまいところを見習いたい。