2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

刑事コロンボ「ホリスター将軍のコレクション」

目撃者を籠絡するという展開は、ちょっと新鮮だった。死体をどこに隠したのかと思いきや、あっさり隠し部屋が出てきて、ガックリ(笑)。邦題から、キーとなる小道具は想像がつくが、複製に関しては、調べれば作っていないことがすぐ分かってしまうよね。で…

「コララインとボタンの魔女」

ブラボー!これはとっても私好みの映画だわー。 「ナイトメア・ビフォー・クリスマス」のスタッフによる作品で、予告もなかなか魅力的だったので期待はしていたのだが、その上をゆく素晴らしい出来映えだった。冒頭からいきなり、人形の解体シーン(笑)。風…

「ゴールデンスランバー」

時系列の妙とか、小道具や人が上手くつながるところとか、私好みの仕掛けが多く、全体を通してテンポも悪くない。で、原作は未読なんだけど、これ、時代設定はいつ頃なの? iPodやPSPが出てくるから現代だとは思うんだけど、それならわざわざ整形なんてしな…

刑事コロンボ「偶像のレクイエム」

色恋沙汰の行き当たりばったり殺人かと思いきや、なんとそういう動機だったのか!とびっくり。指環、背丈、土地を売らない、噴水‥すべてが伏線だったのね。犯人の存在感もバッチリ。撮影中のドラマや過去の作品のシーンが、本編と微妙にリンクしているあたり…

『ダブル・ジョーカー』

009 柳広司『ダブル・ジョーカー』(角川書店) ううむ。ちゃんと結城中佐が出てくる話のほうが、いいなあ。

刑事コロンボ「黄金のバックル」

そ、それバックルだったの?分かんねー、大きすぎー(笑)。お姉さんは失神しすぎ。

「エデンの東」

初見。いやあ、ジェームズ・ディーンがこんなに可愛いとは思いませんでしたっ! 豆畑で走っちゃうかよ、そこでお父さんに抱きついちゃうかよ、背中を丸めてきゅーっとなってる格好がもう、本当に可愛い。「デキのいい兄の陰で、ひねくれる弟」と事前に聞いて…

『ジョーカー・ゲーム』

008 柳広司『ジョーカー・ゲーム』(角川書店) 最初、時代設定にちと身構えたが、どっこいとても読みやすいスパイ小説だった。といっても、007やスパイ大作戦のような派手さはない。「静かで、目立たない、影のような」リアルなスパイ(でも能力はすごい)…

「抱擁のかけら」

時系列が前後するところもあるけれど、ストーリーはめちゃくちゃ単純。スペイン男は激しいなあ。お目当てのペネロペ・クルスは、なかなか良かった。 (映画館にて鑑賞 006)

本は見た目が何割?

ファンじゃなくてよかったよ(笑)、買わずにすんだから。いい商売してるわー。涼宮ハルヒ 超パノラマカバー 『Nのために』下の画像だと分からないけど、帯が真っ黄色でとても目を引く。考案した人、エラい。装画は佐伯佳美さん。前作の『贖罪』も同じ人が描…

『香菜里屋を知っていますか』

007 北森鴻『香菜里屋を知っていますか』(講談社) さよなら香菜里屋。でも、東京を離れてもみな、それぞれの新しい道を歩んでいくのだろうという前向きな終わり方で嬉しかった。他シリーズのキャラたちも総登場し、大サービスの一冊。

『螢坂』

006 北森鴻『螢坂』(講談社文庫) 「双貌」のトリッキーさには、やられたなあ。実に美味しそうな創作料理の数々も、相変わらずいい味を添えている。献立だけでなく器にまで気が配られているところも、ニクい。 評判が悪かったのか(笑)、三作目の表紙は路…

『桜宵』

(再読) 北森鴻『桜宵』(講談社文庫) ラストの「約束」、ある妄想に取り憑かれてしまった登場人物の恐ろしさ、哀しさが胸に迫った。 だからもう、この文庫の表紙はなに。ちっとも「香菜里屋」っぽくないし、そもそもピンクの桜の話じゃないのに。 2006年…

『花の下にて春死なむ』

(再読) 北森鴻『花の下にて春死なむ』(講談社文庫) 早ミスでの評価基準に「ストーリー」「サプライズ(トリック)」「キャラ」「ナラティヴ(文体、語り口)」というのがあったが、自分が本を評価する際、この「文体」という要素がかなり大きく作用する…

刑事コロンボ「ハッサン・サラーの反逆」

動機がイマイチよく分からなかった(国内の勢力争い?公金横領を隠すため?)し、一警察官が領事館内をウロウロするのも現実離れしすぎている気が。鉄壁かと思われていた犯人がラストにオタオタ慌てる様が意外で面白かったです。

「ラブリーボーン」

一番印象に残ったシーンが「白いバスルーム」って‥どんだけホラーに毒されているんじゃい自分(笑)。でも「感動」とか「泣ける」といった煽り文句は、ちょっと違うよなあ。 スージーのいる「天国と地上の境目の世界」の造形が見せ所のひとつだとは思うのだ…

『新参者』

005 東野圭吾『新参者』(講談社) うまいなあ。細かな情景描写がなくても、登場人物のやり取りだけで、下町の空気が確実に読み手に伝わってくる。視点人物が章ごとに替わっても、それぞれの関係がすんなり頭に入ってくる。様々な嘘に隠された真心やら思いや…