2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「サンシャイン・クリーニング」

家族っていいなあ。メゲても愚痴をこぼさず、涙目になりながらも口をキュッと結んでがんばる主人公が、良かった〜。 (映画館にて鑑賞) ところで、他の感想サイトを見ると「ダメ人間」だの「負け組」だの、そんな言葉の連続で読んでるこっちがメゲるわ(笑…

『夜にはずっと深い夜を』

069 鳥居みゆき『夜にはずっと深い夜を』(幻冬舎) 題名に惹かれて手に取った一冊(著者のことは、名前ぐらいしか知らなかった)。本もなかなか凝った装幀なのだが、それを見るずっと前、題名を聞いた時点で「読みたいな」と思わされた、こういうカンはまず…

『花と流れ星』

068 道尾秀介『花と流れ星』(幻冬舎) 久々に読んだ真備シリーズ。そうそう、このほのかに漂うユーモアが好きなんだよなあ。ミステリ的には「流れ星のつくり方」が白眉かと。心情がすごくよく分かる「花と氷」も良かった。『背の眼』『骸の爪』も読み返した…

刑事コロンボ「もう一つの鍵」

コロンボさん、「いや、疑ってるどころか、(犯人だと)信じてます」と云うわりには、根拠がちと弱いなあ。犯人が女だと、犯行の知的度数が低めになっちゃうのも、いまいち気に入らなーい。コロンボってけっこう露骨に、男性上位のドラマなんだよね。役員会…

「ココ・アヴァン・シャネル」

小柄なオドレイ・トトゥは、よく役づくりをしていたと思うし、彼女が関係を持つ二人の男性を演じた俳優も、それぞれに魅力的。ただ、「シャネルがいかにして、世の風潮に逆行するような美意識を身につけたのか」とか、「彼女がいかにして、デザイナーとして…

「カムイ外伝」

・松山ケンイチの動きがすごいっ。速くてキレがあって忍びそのもの、カッコよかったー。この人はほんと、どんな漫画でもキャラそのものになりきっちゃうから、すごいなあ。・大後寿々花は声がよく通るね。演技もしっかり地に足がついている感じで、好き。・…

『短劇』

067 坂木司『短劇』(光文社) まずは、こうした掌篇(最近は、「ショートショート」という言葉はあまり使われてないのかなあ)を一冊にまとめた企画に、感謝。やはり「いい話」が作者の持ち味なのか、ブラックといっても口当たりの良いまろやかさがあって、…

刑事コロンボ「殺しの序曲」

ああ、いかにもコロンボなストーリー運びで嬉しいなあ。自分の犯罪計画に酔いしれる知能犯が、とんでもないところでボロを出す。すすで汚れる顔、ゴミ箱の拳銃などのシーンも効果的。

本は見た目が何割?

ぱっと見て、誰の絵か分かるオリジナリティーはとても好きなのですが‥ バチスタ・シリーズの新刊かと思っちゃった。 森見さんの新刊かと思っちゃった。

「プール」

うわ、予告編で語られていること以外、なーんも無い(笑)。菊子さんや京子さんはどうやって生計を立ててるんだろう。でも、最低限暮らして行けるだけのお金があれば、あとはもう自分の好きなように、にっこり笑って生きてくほうが、自分も周りも幸せなのか…

刑事コロンボ「二枚のドガの絵」

ドガの絵の使い方が上手かった。動機にひとひねりあるところもいい。ただ、音楽がベタすぎてイマイチ。冒頭、次々に絵が映るシーンも細かくカットを割りすぎ、凝りすぎだと思った。逆に、幕切れの鮮やかさは、お見事(瓢箪から駒、の証拠にせよ)。

『ベスト・オブ・パズルゲーム☆はいすくーる』

066 野間美由紀『ベスト・オブ・パズルゲーム☆はいすくーる』(白泉社) 各章それぞれの終わりに解説あり。著者お気に入り(特にミステリ的に)の六作というだけあって、読みごたえあった。私的には、「西日の中のアリバイ」「戦うオリオンたちへ」も入れて…

「アマルフィ 女神の報酬」

全編イタリアロケ、気合い入りまくり。イタリアの街並みは美しく、物語のテンポも良いのでまったく飽きさせない。音楽も良かった。公開からだいぶ日にちが経っていたが、けっこうお客さんが入っていて、びっくり。うーむ、あんまり興行成績がいいと、またフ…

「女の子ものがたり」

うーん、私も一応「元女の子」なんだ(笑)けど、今いちピンと来なかったなあ。だから結局なんなんだという気持ちで終わってしまった。編集者は予想どおりの台詞しか云わないし、「貧乏」「汚い」とイジめられる子は、めっちゃ背が高くてスタイルよくて顔も…

刑事コロンボ「虚飾のオープニング・ナイト」

ロス警察に定年はないのか?(笑)。死体のありかが映像で徐々に分かるシーンがお気に入り(伏線があるともっと良かったけど)。

『“文学少女”の追想画廊』

065 野村美月・竹岡美穂『“文学少女”の追想画廊』(エンターブレイン) まだまだ続くぞ、“文学少女”祭り(笑)。描き下ろしは少なかったけど、大きいサイズでイラストのみをじっくり見られて、満足。ラフ画とそれに対する著者のコメントも楽しかった。ショー…

「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」

前二作観たからには、最後までお付き合いしなくては。エンドロールの後がこれだけ長い映画は、初めてかも。「え、○○くんって、どこに出てたの?」と思ったらなるほど、そういう役だったのか。大人時代を演じた役者さんと意外にも顔立ちが似ていたのは、新た…

「南極料理人」

ロケ地は網走か、なるほどオーロラは出せないわな(笑)。現実はもっと、極寒の地ならではの苦労や感動があるんじゃないかと想像。でも、映画はあくまでほのぼのタッチ。派手ではないがいい役者がそろって、ユニークな味に仕上がってました。堺雅人の娘役の…