『ミステリ十二か月』

004(エッセイ&対談) 北村薫『ミステリ十二か月』(中央公論新社
例えば私が本の感想を書いて「mihoroさんえらく感動してるなあ」というのは読み手に伝わっても、「自分も読んでみたいぞ」とまで思ってもらうことは難しい。その点、北村さんの本の紹介のしかたはさすが。大野隆司さんの挿絵はいろいろ仕掛けがあって凝ってるし、有栖川さんと北村さんの対談にいたっては、まるで漫才(笑)。ところどころ綾辻さんのお名前も出てきたりして、終始楽しい一冊だった。
   (文庫)