『重力ピエロ』

014(小説) 伊坂幸太郎『重力ピエロ』(新潮社)
まさしく題名通り、重いんだけれど、朗らか。この小説を通して「最強の家族」である彼ら四人と出会えたことが、一番の喜びだ。無謀を承知で云っちゃうけど、これ高校生の課題図書にして、皆にディスカッションさせたいなあ。レイプも放火も殺しもストーカーも家族も物語の結末も全〜部ひっくるめて、それらについて自分の考えを形にしてみる。相手の意見を聞いてみる。もちろん正解なんてなくて当然、いろんな考え方があることを知るのもいい体験になると思うのよね。
   (文庫)