『4TEEN』

017(小説) 石田衣良『4TEEN』(新潮社)
現代に生きる14歳の少年たちの日常、友情、冒険、不安、性と愛、生と死、めいっぱい詰まった短篇集。うちの長男くん(もうすぐ中2)やその友人たちと比べると、彼らはあまりにカッコ良くて、いいとこどりの気がしないでもないが(笑)、高層ビルのさらに上に広がる青空のように清々しい読後感。八篇の中からあえてお気に入りを選ぶとすれば「空色の自転車」かな。
   (文庫)