『そこへ届くのは僕たちの声』

019(小説) 小路幸也『そこへ届くのは僕たちの声』(新潮社)
植物状態の人の声が聞こえる奇跡、中途半端な誘拐未遂事件。「ハヤブサ」というキーワードをきっかけに、それらの事件と点在する幾人もの人たちがつながってゆく中盤が面白かった。大人と子どもの信頼関係も心地良いし。これでもう少し文章が達者だったらなあ。