『エミリー』

048(小説) 嶽本野ばら『エミリー』嶽本野ばら集英社文庫
表題作を夕方台所で読んでいたら、すっかり打ちのめされてしまって、その晩のおかずがめっきり質素になってしまったという(笑)。でも、どん底にあっても心の拠り所を見つけて必死に生き抜いていく、諦めでもなく憎しみでもない、その心の前向きな強靱さに感動。とぼけた「コルセット」も好きだなあ。綿矢りささんの解説も、適切ですごくいい。