「スウィングガールズ」

子どもや女の子の出てくる映画は私のツボなので、期待していた一本。どうせ何度も観ることになるからと、劇場公開を見送ってDVDの方を購入。
DVD発売当初、お店で予告編は何度も見たのだが、ストーリー的にはあの予告編で全て語られていたという(笑)、そのくらいシンプルな内容。演出もなんら奇をてらったところがない(猪のシーンは変わってたけど)。でもだからこそ、後半からラストにかけてのジャズの演奏が俄然活きてきたんだろうな。「これってジャズ?」から一連のシーン、ラストのホールでの演奏シーン、どちらも鳥肌が立った。吹き替えなしで本人たちが演奏しているので、さらに感動。ルーズソックスに茶髪に化粧、見かけはいかにも今どきの女の子が「〜だっぺ」「〜してけろ」と米沢弁(もどき)を喋るのも、いい味をかもし出していた(もっとも最近の女子高生の間では、方言で喋るのが流行っているらしいけど)。
上野樹里の大物スットコドッコイぶりはコメンタリーで判明(笑)。この後も主演作がめじろ押しなので、のびのびと活躍していってほしいな。本仮屋ユイカの可愛いさはもう、反則だよ(笑)。「ファイト!」の時とは全く違った役柄を見事にこなしていたので、演技力も大したものだなあと。貫地谷しほり豊島由佳梨(コメンタリーで「カツオ」と呼ばれていたが、何故?)も、役にぴったりハマっていて、云うことなし。
ちなみに自分はスタンダードエディションを買ったのだが、コメンタリーの中で何度も何度も「〜のシーンは特典ディスクに入っています」と云われると、スペシャルエディションも欲しくなっちゃうよこの商売上手(とりあえずは買いません)。小説本も出ていると知り、早速本屋で見てみたら、小説そのものより矢口監督のイラストにゾッコン(笑)、結局絵コンテ集を購入。わー。
西澤保彦さんが、ひたすらジャズをコピーして吹きまくる、まさにこの映画のごとき青春時代を過ごしたので思い入れも人一倍だと、以前エッセイに書かれていたのがすごく印象に残っている。いやでもホント、観てると身体がスウィングしちゃうよね。楽しかったー。

(DVDにて鑑賞)