「それでもボクはやってない」

観終わって呆然。そ、そういう映画だったのか!エンディングの音楽、すごくいいね。
人が人を裁く以上、100%正しいということはあり得ないのだと。だから、裁く重みをみんなで分かち合いましょう、もうすぐ実施される裁判員制度ってそういうことなのかなと思いました。二人の裁判官の設定が絶妙だなあ。
映画だからおおむね裁判所の中のシーンに限定されてるけど、実際は裁判と裁判の間に日常生活があるわけで。例えば近所の人が裁判沙汰になってるって聞いたら、本人の「無実なのに」という言葉を頭から信じられるか?火のない所に煙は立たないと思わないか?そう考えるとドラマはもっと奥深く、連続ドラマでじっくりやるくらいのネタがあると思いました。重苦しいテーマで視聴率は上がらないでしょうけど。
あ、映画は重苦しくはなかったですよ。まじめだけどカラッとしてて、How toものの趣もあって。
加瀬くんは見るたび印象が違う。こういうデキる役者さん、大好き。歯磨きのシーンでもらい泣きしてしまいました。

(映画館にて鑑賞)