「武士の一分」

想像していたより、ずっと良かった。
キムタクは、芝居の緩急がうまいなあ。前半のほのぼのとした日常は、スマスマの時代劇コントみたいではあるんだけど(笑)、前半のくだけた雰囲気があったからこそ、後半、妻の所業を知っての葛藤、上役に刃を向けるに至るまでの鬼気迫る空気がより活きてきたと思うんだよね。方言も上手だし。それに比べると壇れいの芝居はちょっと硬かったかな。密会の後うなじをかき上げるシーンはぞくっとさせられたけど。
笹野高史日本アカデミー賞最優秀助演男優賞おめでとう! ほのぼのしつつも、ぴりっと芯の通った徳平役、お見事でした。

(映画館にて鑑賞)