『1950年のバックトス』

071(小説) 北村薫『1950年のバックトス』(新潮社)
ホラーあり、駄洒落(笑)あり、心がじんわり温まる話あり、これは素晴らしい掌篇集。中には一読しただけではピンとこない話もあったけど、文章が巧みで、読んでいる間すごく充実した時間を過ごさせてもらったって感じ。私はぶっ飛んだ(笑)ホラーも好きだけど、「包丁」のように、ある一点で立ち止まる、その揺るぎなさもまたいいなあと思った。