「リンダ リンダ リンダ」

淡々としてるけど、良かったー。
ドラマチックでもなんでもない、でもそれがすごくリアル。学校の長い廊下、クラスの気になる男の子、ホコリっぽい部室、学園祭の手描きの看板、自宅でのワンカットに至るまでとても丁寧に撮られていて、好感を持った。バンドの女の子四人とも個性を上手に出してて良かったなあ。ペ・ドゥナ可愛い。

それにしても、ブルーハーツの曲は百年経ってもきっと残っているんだろうな。名曲。松山ケンイチが思わぬ役で登場してびっくりした(さすがカメレオン俳優、上手かった)。
(DVDにて鑑賞)
以下、もう少し詳しい極私的感想を、思いつくままに。
長回し、引きのカット、少ないBGM、ある意味ドキュメンタリーのような自然な映像。最初たるいかなーと思ったけど、いつの間にか引き込まれていた。
・カラオケ店の辺りから、ペ・ドゥナがどんどん可愛く見えてきて。アムロちゃんを母国語で熱唱するとこ、好きだなあ。
・好きな男の子から電話が!ダッシュ!なかなか電話を切るきっかけが掴めない。興味津々でいつまでも立ち去らない弟。クレープ焼いてて、もう隣に立ってるだけで幸せなんだよね。え、私にだけ電話くれたの?どきどき。中学時代のアルバムの写真をいつまでも眺めちゃうとことかも、あーもうすごい分かる、あの頃のうぶな恋!(笑) 前田亜季の演技がとっても自然。
・うぶな恋といえば、松山ケンイチ演じる男の子。「焼却炉」なんて韓国語、一所懸命調べたんだろうなあ。「キライじゃないけど好きでもない」ってハッキリ云われてるのに、最後「え?OKってこと?」って希望持っちゃうとことかも、あー。
・ベースの子がいかにもベースの子っぽい(笑)、口数は少ないけどバックから全体をちゃんと見渡してるっていうか。
・夢の中のプレゼントの手がやたらリアル(笑)。
・「終わらない歌」の練習風景はあったっけ?
・自分から呼び出しておいて寝こけちゃうのもどうかと思うが(笑)、健康的といえば健康的かも。
・ケガした女の子とか、屋上の先輩とかにもちゃんと活躍シーンがあってよかった。
・最後の歌はちょっと上手すぎ?でも、突然の大雨のお陰で観客が増えたっていうシチュエーションは良かった。