「クローバーフィールド」

胃の中身が逆流するかと思ったよ(笑)。全編、素人が撮影したホームビデオという設定なので、画面が揺れまくって臨場感満点、おかげでしたたか酔いました。落としても壊れない、バッテリーは切れない、なんて素晴らしいビデオカメラだこと(笑)。
上映中はとにかく圧倒されっぱなしだったけど、観終わった後に、脚本、カメラのアングル決め、編集、すべてがとてつもなくプロの仕事だったんだなあと、じわじわ感じてきました。発想だけではこの画は撮れない。つまり、ほんとの素人の映像ならこんなにストーリーが分かるわけないし、七時間の出来事が85分で収まるわけないし、最後のほうのあのシーンなんか静止して撮れるわけがない。観客に必要な情報をいつ、どのタイミングでどう見せるか、綿密に計算して作られたフィクションなんだけど、まんまとハマっちゃうんだよね。おそれいりました。
彼女のアパート、デカいなあ(笑)、さすがマンハッタン。
(映画館にて鑑賞)