あけましておめでとうございます

拙い一言感想ブログですが、今年もよろしくお願いいたします。
遅ればせながら、2008年のまとめをば(本サイトの日記に書いたのとほぼ同じですが)。
[book](数字は順位ではなく、単なる読んだ順です)
[1]「平成の夢十夜」(「ダ・ヴィンチ」でそういう褒め方をされていた)と呼ぶにはもっとギリギリまで文章削ぎ落として、刃物みたいに鋭くしなくちゃならないのではとは思いますが、それはともかく。日常からほんの少し浮き上がった(と見せかけて実は全然別世界なのかもしれない)怪異を、絶妙の匙加減で語った著者の新境地。真面目に書いてるのにどことなく可笑しさ漂うところも好きだし、なんといってもネーミングセンスや音の使い方が抜群。「丘の向こう」みたいにブッ飛んだヤツも、またいずれひとつ、ぜひ。
[2]この短篇集は、肌に合う人合わない人、けっこう分かれるかもしれませんが、私は大好き。小説ならではの無限の広がりを感じました。恩田さんの想像力・創造力は素晴らしい。かたつむり〜。
[3]出し惜しみしない探偵がいい。毎年毎年、これだけ多くの本格ミステリを世に送り出している柄刀さんに、本格ミステリ作家クラブは「敢闘賞」でも贈ってさし上げたらどうでしょう。
[4]これも楽しかったなあ、小説ならではの醍醐味を堪能。空飛ぶ絨毯がほしい。
[5]京極さんとの対談(「青春と読書」掲載)によると、平山さんは「キクチ系」だそうです。全国の菊地さんが泣くぞ(笑)。表題作が特に印象深いです。
[6]「スカイ・クロラ」シリーズの世界観に全面的に同調はできないんだけど、でもやっぱり好き。著者が精魂込めて書いたものは、読者に伝わるよね。『ナ・バ・テア』は特に好きだなあ。文庫の表紙、アニメじゃない前のに早く戻ればいいのに(2月から元の表紙になるそうです)。
[7]夏〜秋にかけては「米澤祭り」(特に意図したわけじゃなかったんだけど)。古典部シリーズと小市民シリーズを通読。なかでもこれは楽しくて、何度読んでもいいなあ。
[8]映画が期待以上に良かったので、おもわず原作を再読、再々読。そしてテレビシリーズまでさかのぼって見てしまったのでした。秋〜冬にかけては「ガリレオ祭り」。
[9]実話系の怪談はあまり読んだことなかったのですが、これは素直に怖かった。
[10]『鼓笛隊の襲来』も読みましたが、私はこちらのほうが好きだな。最初の一篇でガツンと来て、あと表題作も面白かった。いわゆる「いい話」もいいけど、黒い話もぜひ書いてね。
[11]もともとスピンオフ的なものは好きなので、期待して読み始めたら、うわもう全くそれ以上だよ。「もっちゃん」ってー(笑)。
[12]なるほどそういう。ヤラれました。干支シリーズは今後も続くそうですし、ミステリに縛られない道尾さんも見てみたいなー。
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12
[cinema](こちらはベスト5を)
「ひゃくはち」エンドロールでボロ泣き。
「容疑者Xの献身」テレビドラマの延長になってしまうのかと思いきや、意外にも原作通りの作りで満足。堤真一松雪泰子がめちゃ好演。
「ぐるりのこと。」ろくに編集もせんとダラダラと‥という意見もあるようだけど、とんでもない、私はハマりました。心にしみるいい映画。
「アフタースクール」脚本いいよねー。時間が出来たらもう一回じっくり観たい。
ブタがいた教室」食について、だけでなく、いろいろ考えさせられた一本。子どもと一緒にもう一回観たいな。
役者さんでは、「グーグーだって猫である」「トウキョウソナタ」の小泉今日子、「容疑者Xの献身」の堤真一、「クライマーズ・ハイ」の堺雅人、「パコと魔法の絵本」の阿部サダヲが、すっごく良かった。
    

    
洋画はあんまり観てないけれど、「ダークナイト」「ウォンテッド」が良かったです。