「天使と悪魔」

最初から最後までノンストップ。なので、ラングドン教授の推理がことごとく当たって神の目の領域なのはもう仕様ってことで(笑)。音楽(荘厳ですごくイイ)鳴りっぱなし、みんな走りっぱなし。でもって、うわあ、見事にだまされました。だからこの題名だったのか。
以下、結末に触れますのでたたみます。
(映画館にて鑑賞)
(ここから↓)
・14年間キリスト教の学校に通っていたので、一般の日本人よりはちょこっとだけキリスト教に明るい私。つくづく不思議に思うのは、「あなたが右の頬を打たれたら、左の頬も差し出しなさい」という教えを、子どもの頃から教会に通って叩きこまれている人たちが、どうして人殺しとか戦争とかしちゃうんだろうということ。どんな理由があっても、人を殺してはいけないって聖書に書いてあると思うんだけどなあ。自殺もダメなんだよ、犯人さん。
・爆発物を持ってヘリコプターで行くところは、彼の尊い行為に思わず涙までしたのに、その理由が、人々を助けたかったからじゃなく、教会を助けたかったからだったとは。ええ、見事にだまされました。パソコンの録画を観るシーンで呆然。
・爆破のシーンは迫力あったねえ、作り物って感じしなかった。あの空の色なんてどうやって作ったんだろ。
・先日の「サスペリア・テルザ」と舞台が同じローマということで、既視感のある風景がいくつも。
・「コンクラーベ」って、偶然にしろ日本語の「根比べ」に似てて面白い名前だよね。そういえば、集まる枢機卿の中に「タカハシ」って名札がなかった?彼はどこにいたのか(笑)。
・ヒロインは、「ダ・ヴィンチ・コード」の時の人のほうが魅力的だったな。ガリレオの本を破っちゃうところは痛快だったけど。
アメリカ資本の映画だと、ヨーロッパが舞台でもみんな英語をしゃべってて、違和感ありまくりなのだが、今回は、ちゃんとイタリアなまりの英語や、現地の人はイタリア語をしゃべっていたように聞こえた。字幕の戸田奈津子さん、久しぶりに見た気がする、健在ですね。
(↑ここまで)