『天使の歩廊』

053 中村弦『天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語』(新潮社)
ファンタジーノベル大賞受賞作。新人とは思えない筆運びのまろやかさ、時代考証の確かさにまず、感服。西洋館と建築家が話の中心にあるところも私好み。ファンタジー部分がほわほわしていて、ここにもう少し骨があると、もっと良かったな。