「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」

一番よかったのは犯人役のキャスティング。一番のガッカリは、真下くんのキャラ崩壊(すんません、個人的意見で)。踊るシリーズは初期の連続ドラマからほぼリアルタイムで観ていて、思い入れも強いです。以下、背景と同色で。
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・前回の映画から七年。映画の中も同じだけ時が流れているんだよね? それにしても、湾岸署に転勤はないのか?(笑)
・さすがに青島くん、年とったなあ。夏美のキャラが好きだったので、内田有紀の女優復帰、そして今回の映画出演はとてもうれしい。二人でバスに向かって突っ走るとこ、ナイスコンビ。
・緒方くんの成長ぶりが微笑ましい。
・魚住さんの制服姿がまぶしい(笑)。晴れて課長になれたのか。アンジェラとはどうなった。佐戸井けん太はちっとも変わらないなあ。
・ほんのわずかだったが、爆処理のボスと木島の登場に拍手。この人たち、好きなんすよー。
・すみれさん、というか深津絵里はやっぱ痩せ過ぎだよ。青島との信頼関係は今回も話の幹に。でもさあ、青島を「死ぬ気で頑張る」気にさせるのに、病気の告知は別に必要なかったんじゃない? あんな、職場の第三者もいるところで医者が告知するなんて、いくらドラマでも嘘っぽすぎる。
・嘘っぽすぎるといえば、新人の和久くん(伊藤淳史)。いや、やりたいことは分かりますよ。和久さん(いかりや長介)はこの番組に不可欠のキャラだから、なんとかその精神だけでも出演させたいという。でも、仕事中に亡き叔父の手帳を常に携帯し、それを大声で読み上げるって‥そんなヤツいるかい、どんなポエムだよ(苦笑)。ほんとに叔父に心酔してるなら、手帳に書かれた文言ぐらい暗記してろっつーの。
・パソコンに向かったっきりの新人刑事って、強行班係なんだよね?青島と一緒に仕事してどのぐらいって設定なのかな。「イマドキの新入社員、こういう困ったヤツいるよね〜」って狙いで出したんだと思うんだけど、こういう部下に青島がなんにも云えないのって、正直考えられないんだよね。ばんばん引っ張り回して青島ペースに持ってくのに三日はかからないと思う。
・拳銃簡単に盗まれすぎ。引っ越し業者に簡単に侵入されすぎ。で、最高のセキュリティーシステムが「電源落として解除」って、なんだよそれ(笑)。
スリーアミーゴスは、最近流れてるアフラックのCMの印象が強烈で(笑)。
・「ヤツらを解放せよ!」の面々が、我々が知ってる犯人ばかりというのは、よく考えるとおかしい。青島くんはこの七年間、ひとりも犯人逮捕してないのか?(笑)
岡村隆史はそんな、七年もくらうような罪だったわけ?あれが。
・野口(伊集院光)があんなになっちゃって、よかったねーすみれさん。鏡恭一(稲垣吾郎)の現在は意外だった。
・新キャラの鳥飼(小栗旬)は、まあよかったんじゃないでしょうか。これで終わりじゃもったいない。
・王さんも、活躍シーンが一瞬だがあったね。
小泉今日子は存在感あって、すごくよかった。そしてなんと云っても、森廉! ビデオが映ったときはまだ誰だか気づかなかったんだけど、「風が強く吹いている」で現在の彼の容貌を知っていたので、小さい頃の写真が手紙の束と一緒にあったのを見て、「おおーっ!」と。このキャスティングが今回の白眉だと思った。
・ええと、まだ書き残してることがあるような気もするけど、まあいいか。最後にガッカリだったことを。倉橋くん(ムロツヨシ)がただの背景(涙)。そして、最初に書いたように、真下くんのキャラ崩壊。ラストはね、いいんですよ。第一話で「五年後ここの副署長」って云われてたぐらいなんだから。「うぃーっす」はやりすぎだけど、雪乃さんがどうしているかもちゃんと分かったし。でも前半がさあ、署内の女の子に片っ端から声かけまくるって、それ真下のキャラじゃなくて、ユースケ・サンタマリアのキャラでしょうが(怒)。真下くんとユースケは似て非なるものだと思っているので、今回の扱いは「脚本、分かってないな〜」と、ほんとがっかり。若い娘にモテたい気満々の男が、自分の女房や子どものことをみんなの前でべらべらしゃべるか?しゃべらないよね普通。あと、地下鉄事件であれほどの知能犯の標的になって、しかも犯人が生きてる可能性もあって、それだけで充分交渉課を外れる理由になると思うのよ(危険回避のため、目立つ部署から外す、とか)。なにも「CSで交渉術をしゃべっちゃった」なんて余計なバカ曝さなくてもさあ。ほんと、今回の映画ではカッコいいとこがなくて、新庁舎に閉じ込められてなにかやってくれるのかと思いきや、小池くんとちょっと会話しただけで終わっちゃうし。はぁ〜〜〜っ(ため息)。
・上映時間は、長過ぎた。もう少し削れたんじゃない?
(←ここまで)
(映画館にて鑑賞 024)