「英国王のスピーチ」

身分を超えた友情、というあたり、「ドライビング Miss デイジー」を彷彿とさせられました。マイクの前で原稿を読む、できる人にとっては些細なことが当人にとっては大きな壁で。それを周囲に助けられながら乗り越えていくという、小さな個人的な物語。でもだからこそ、心にほんわりしみ入りました。
で、私にとって特筆すべきは、アカデミー賞受賞のコリン・ファースより、なんと云ってもヘレナ・ボナム=カーター!「眺めのいい部屋」がとても思い出深い映画なので、彼女の活躍はすっごく嬉しかった。品があって、毅然としてて、前向きで。スピーチを涙を浮かべて見守るも、本人の前ではにっこり笑顔で。ほんと良かったなあ。
(映画館にて鑑賞 009)
ところでこの日、映画鑑賞中に地震があったのでした。劇場がゆっさゆっさ。場内が少しざわめいたぐらいで、とくに何事もなく収まったのですが、この二日後にあの大震災が。震災後は計画停電やらなにやらで、しばらくの間、映画館は営業できなかったんですよね。ううむ、忘れられない思い出になってしまったなあ。