『64』

横山秀夫『64(ロクヨン)』(文藝春秋
警察組織の中での権力志向とか足の引っ張り合いとか、男の論理で進んでいく物語に、まーーーったく興味が持てなくて(笑)、なのに一気に読めちゃうのだから、その筆力はさすが。電話だけで本当に分かるのかしかも15年も経ってるのにとは思ったけど、そのあたりも読者をねじ伏せ納得させてしまう勢いがあった。

ローズマリーだ」「クリスマス・ローズのこと?」「それだ」← この会話、好き(^^)。