『ソロモンの偽証』

宮部みゆき『ソロモンの偽証 (一)〜(六)』(新潮文庫
映画前篇を見た後に (一)〜(三) を、後篇を見た後に (四)〜(六) を読了。
六冊あっという間に読ませてしまう筆力は、さすがとしか云いようがない。大勢の登場人物それぞれに物語がしっかりあり、実に立体的。少々云い回しが古臭かったり、ステレオタイプな不良女子あたりはご愛嬌(^^;;)。第一部のハイライトだった野田君の件、映画ではばっさりカットされてて残念(尺の都合上致し方ないが)。
裁判の必要性は‥とか、ずっと真実を黙り続け周囲に嘘をつき続けた、ある人物への不快感(空恐ろしい、という感じ)とかはあるものの、うむ、読んで良かった。