「鉄塔武蔵野線」

原作(残念ながら絶版、でも2007年復刊予定)の主人公は「鉄塔大大大好き!」な男の子なのだが、映画版はかなり設定が変わっていた。子供のまま大人になってしまったような父親に対する屈折した想いの象徴、みたいに鉄塔が描かれていて(特にラストの方)、でもこれはこれでいいかも。原作ラストの「なんちゃってファンタジー」も見たかったけどね。
ストーリー運びはちょっと退屈したが、その分夏の青空にそびえる鉄塔と武蔵野の緑(本当にきれい)が存分に見られて嬉しかった。おおたか静流さんの音楽もイイ。
特典のメイキングフォトギャラリーは、静止画なんだけどこれまたいい味。ちびノリダーくん(伊藤淳史)は最近映画にバシバシ出て活躍してるよね、あ、そういえば『安楽椅子探偵』の5作目はまだソフト化されないのかなあ。(後日記:この後、あの「電車男」ドラマが世に登場し、伊藤くんはすっかりメジャーになってしまった。)
(DVDにて鑑賞)