『リピート』

010(小説) 乾くるみ『リピート』(文藝春秋
リピートという現象に至るまでの準備段階が意外と長いんだけど、心理変化や行動が丁寧に描かれているので、自然に納得。後半のミッシングリンクの解決は、世界が反転する感覚が味わえて嬉しかった。ラスト「やっぱり〜」の一文が個人的にツボ。そうそう、アンタたち、端から見れば似た者同志なのよ。
   (文庫)