『いつか、ふたりは二匹』

035(小説) 西澤保彦『いつか、ふたりは二匹』(講談社ミステリーランド
半ドン」とか「えんま帳」とかって、イマドキの子どもは意味分かるのかなあという疑問はさておき(笑)、とても陰惨な事件なのだが、こうしたことも実際に起こりうる物騒な現実社会にやり切れなさを感じた。ミステリ部分の展開はある程度予想できたが、ラストシーンは作者の込められた思いが伝わってくるようで、とても良かったなあ。