『夜のピクニック』

036(小説) 恩田陸夜のピクニック』(新潮社)
本を開いている間ずっと、私も高校生になって彼らと一緒に歩いている気分にすっかりなっていた。希有な体験をありがとう。二日目、自由歩行になってからの部分はもっともっとページを使って、極限状態の身体とそれに反比例した気持ちの高揚とを書き込んでほしかったな。それにしても、この「歩行祭」を実際に行っていた恩田さんの母校に感謝。お陰でこんなに素敵な物語が生まれたのだから。
   (文庫)