『姉妹 ─Two Sisters─』

060(小説) 吉村達也『姉妹 ─Two Sisters─』(角川ホラー文庫
「映画の謎は、全てこの小説で明らかになる!」とあったので、DVDを観た後に読んでみた。たしかに、細かい設定は分かりやすかったかな。韓国の童話『薔花紅蓮伝』については、特に知らなくても大丈夫だと思ったが。でも「DVD鑑賞が一般化し、瞬時に希望の場面に戻れるようになったから、映画であっても伏線を伏線として意識的に注目させるような演出はしない」というのは、映画の観客に対していかがなものかと。ビデオカメラも髪留めも一回観ただけじゃ分からないって。