『猫丸先輩の空論』

001(小説)倉知淳『猫丸先輩の空論』(講談社ノベルス
最初から「空論」と分かってはいるんだけどこんなこと実際するかなあ、と腑に落ちない短篇もあるにはあったが、楽しい語り口は健在。「水のそとの何か」の着地の仕方と「とむらい自動車」の謎が好きだな。そしてラストの書き下ろし「夜の猫丸」が出色。
   (文庫)