「陽気なギャングが地球を回す」

原作のストーリーを全部映画に持ち込めないのは最初から分かっているので、この改編は許容範囲。最高のキャスティングで、めっちゃカッコいい銀行強盗シーンを見せてくれただけで、もう満足。
雪子の特殊能力のメリットが、映画だとちょっと分かりにくかったな(冒頭の車でブッ飛ばすシーンで「次の信号まで○○秒、次の‥」と本人の声をかぶせれば良かったんじゃないかと)。逆に原作のさらに上を行ったのが、響野。佐藤浩市なので心配はしていなかったが、上手かったなあ。大沢たかおはいろんな役をこなせる人だと知っていたので、期待通り。松田翔太は、これだけ錚々たるメンツの中にいて少しも引けをとっていないのがすごいなあと。この先楽しみ。ピザ屋の兄ちゃん(大倉孝二のことを我が家ではこう呼ぶ)の活躍も嬉しかった。
終盤の畳み掛けるような展開の中で「あの場面の意味は?」と、ついていけなかった部分があったので、後日レンタルでもう一回見直してみるかな。エンドロールはいいね。もともと場内が明るくなるまで席を立たない私なので、しっかり楽しまさせていただいたよん。

(映画館にて鑑賞)