「さくらん」

綺麗な写真を繋げただけでは映画にならない、ということがよく分かった。
土屋アンナは頑張ってたけどね。かつらも衣装もすごい重いだろうに奔放に動いてたし、従来の吉原映画とは一線を画した、「遊女が天職」というあっけらかんと前向きな女性役にピッタリはまっていた。そうそう、ラストの桜は圧巻だった(ロケ地は、埼玉県幸手市の千本桜だそうな)。
でも、例えば花魁道中。最高の見せ場なのに、周囲を取りまく群集の目がちっとも活き活きしてないのよ。セット組んで高い衣装着せて歩かせただけで終わってしまってもったいない。あと無駄にエロいシーンが多いのにも閉口した。
音楽はイイよ。世間一般には椎名林檎なんだろうけど、私的には斎藤ネコさんのバイオリン〜!

(映画館にて鑑賞)