『赤朽葉家の伝説』

038(小説)桜庭一樹赤朽葉家の伝説』(東京創元社
「昭和初期から平成まで、時代の移り変わりに絡めて語られる、旧家の女性三代記」ではあるんだけど、そんな言葉じゃこの小説の魅力は半分も伝わらないだろう。素っ頓狂でチャーミング。こんな物語読んだことない、ブラボー。ちなみに推理作家協会賞受賞作だけど、ミステリっぽくなるのはかなり後の方から。伏線は初っ端からしっかり張られているけどね。