『蹴りたい背中』

047(小説) 綿矢りさ蹴りたい背中』(河出文庫
『インストール』の時は「ふーん」程度だったんだけど、うわ、これは参ったわ。強がってるけど淋しくて、正直だけど素直じゃなくて、周囲はよく観察してるくせに自分に関しては鈍感で。等身大の無器用な少女を五感を総動員して描いた傑作(私にとっては)。